2025/06/30

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文化・社会

国際地学オリンピック、台湾は金2銀1銅1で米国と日本に次ぐ3位

2018/08/17
タイで行われた今年の国際地学オリンピックで、中華民国(台湾)は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個に加えて3つの特別賞を獲得。国別では米国と日本に次ぐ3位だった。写真は台湾の代表選手、左から任瑨洋さん、劉承瀚さん、鍾承成さん、蔡承軒さん。(教育部提供、中央社)
今年の国際地学オリンピックはタイのカーンチャナブリーで行われ、中華民国(台湾)は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個に加えて3つの特別賞を獲得した。国別では米国と日本に次ぐ3位だった。国際地学オリンピックは世界の高校生を対象とし、地学の問題を解く能力を競う大会。台湾は2007年から代表チームを派遣するようになり、これまでに10回世界1位を獲得。2017年に初めて2位となり、今年はさらに3位に後退した。
 
台湾の代表選手4人のうち、台北市立建国高級中学(=高校 台湾北部・台北市)の鍾承成さんは金メダルを獲得、個人の順位は8位だった。台中市私立衛道高級中学(同中部・台中市)の蔡承軒さんも金メダルで個人9位。台中市立台中第一高級中等学校(高校)の劉承瀚さんは銀メダルを獲得、個人では21位。建国高級中学の任瑨洋さんは銅メダルで個人46位だった。
 
台湾チームの団長を務めた国立台湾師範大学(台北市)地球科学科の米泓生教授は、今回の問題は台湾の学生たちにとってはやや難しかったとしている。米教授によれば、主には正解が複数で、選択肢のうち3つ、さらには4つが正しいという問題がネックになった。台湾の学生たちは慎重さに欠け、複数ある正解を全て選ぶことをせず、1つ、2つと漏らしたことで得点が伸びなかったという。
 
米教授は台湾の選手たちに実戦経験がやや足らなかった可能性も指摘、実技科目ではあわてる場面もあったと説明した。また、近年は考察問題の比重が高まっているのに対し、台湾や韓国における教育では論理的な考察を教えることが不足気味で、このため今回の成績は若干劣ったのではと述べている。
 
 

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