映画やドラマを配信するNetflix（ネットフリックス）は、Netflixでしか見られないオリジナルドラマの制作を世界各国で進めている。その対象は台湾にも及んでおり、同社は9月29日、同社初となる中国語のオリジナルドラマ『罪夢者（Nowhere Man）』のクランクインを宣言した。暴力団の世界を舞台にした映画で、台湾各地でロケを敢行する。
『罪夢者』の監督を務めるのは、『十七歳的天空（邦題：『僕の恋、彼の秘密』）』で注目された陳映蓉（D.J.チェン）監督。ならず者同士の友情、暴力団の世界、脱獄などの要素が盛り込まれた作品だという。ドラマは全8話。刑務所のシーンは台湾北部・新北市坪林で撮影する。Netflixの関係者は、「台湾の視聴者が共感できるストーリーであるだけでなく、世界中の視聴者にも好まれるタイプの作品だ」と自信を見せた。
クランクアップは2019年の旧正月前となる予定。主人公である死刑囚の阿全は、獄中で刑が執行されるのを待つ日々を送る。ある日、阿全は息子が誘拐されたことを知る。息子を救い出し、家族を守るため、阿全は脱獄を試みる。そうしているうちに、自分がさらに危険な陰謀に巻き込まれていることを知る。阿全はときどき、夢うつつの状態に陥りながら自分の人生を振り返る。主演は台湾の人気俳優、張孝全（ジョセフ・チャン）さん。