オンライン旅行予約大手のエクスペディア(Expedia)は30日、「2018年有給休暇の国際比較調査」を発表した。
今回の調査は世界19か国、1万1,144人を対象に行われた。調査項目の「休みを取りづらいと感じる人の割合」が12カ国で昨年より上昇したことがわかった。特にアジア地域の上昇率が高く、国別ではインドが75%でトップ、次いで韓国が72%、香港が69%、日本が53%となり、最も低かったのが台湾の49%だった。
また今年、労働基準法の再改正案が可決・施行されたため、台湾の有給休暇消化率は86%に上昇した。同調査によれば、台湾では現在、年間平均14日間の有給休暇が与えられており、そのうち実際に取得した休暇の日数は平均12日だった。しかし有給休暇をすべて消化している人は65%で、性別では女性の割合が74%と高かった。
一方で、台湾では休みを取りづらいと感じる人の割合が比較的低いにも関わらず、旅行中にも仕事上の対応を行っている人の割合が最も高かった。半分近くの人が休暇中にメールや他の通信機器を仕事のためにチェックしており、そのうち43%の人は休暇中のストレスはさらにたまったと答えた。このほか台湾では、仕事のために休暇を中止したり延期したことがある人が63%に上り、前年から6%上昇した。
さらに8割近くの台湾の人がチャンスがあれば休暇日数を増やしたいと考えており、これが転職の動機にもなっているという。80%の回答者は、もっと休みをもらえるべきだとしている。