台湾のスマートフォン・携帯情報端末メーカーである宏達国際電子股份有限公司(HTC)は14日、仏オランジュリー美術館と協力し、同社のVRヘッドセット「HTC Vive」を使って芸術鑑賞を楽しむVRプログラム「VIVE Arts」の一環として、印象派の画家モネの作品をVR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)で体験するサービスを提供すると発表した。
VR体験者は、モネが晩年を過ごした仏ジヴェルニーのアトリエ兼住まいに足を踏み入れ、モネの名作『睡蓮』が誕生した庭園を散策することができる。また、この作品が描かれたアトリエの中で、モネがこの絵の創作に取り組んでいたときの様子に思いを馳せることができる。
このVR体験を通して、世界中の人々が臨場感をもってモネの作品『睡蓮』を鑑賞し、その作品にインスピレーションを与えた庭園の美しさを楽しむことができる。まるでモネのアトリエに実際に足を踏み入れたような感覚を得ることができるという。
オランジュリー美術館は今月12日より4か月間、このVR体験「Claude Monet, The Obsession with Water Lilies」のサービスを提供している。また、今月19日からはVRコンテンツ配信プラットフォーム「Viveport」でコンテンツをダウンロードすることもできる。