2025/05/03

Taiwan Today

文化・社会

台湾の絵本作家・漫画家、スペイン語圏最大のブックフェアに出展

2018/11/21
世界で2番目、スペイン語圏で最大規模を誇るメキシコのグアダラハラ国際ブックフェアにおいて作品を展示し、イベントに参加する絵本作家、李瑾倫(写真左)さんと漫画家、61Chi(写真右)さん。台湾の児童書や漫画をアピールするのに一役買う。(中央社)
文化部(日本の文部科学省に類似)は今年、海外でも知られる台湾の絵本作家、李瑾倫(Lee Chinlun)さんと漫画家、61chi(本名:劉宜其)さんを招いて、スペイン語圏で最大規模を誇るメキシコの「グアダラハラ国際ブックフェア」において作品を展示する。サイン会、似顔絵イベント、討論会などを開催し、スペイン語圏出版市場への進出を狙う。
 
グアダラハラ国際ブックフェアは24日から12月2日まで開催される。世界第2のブックフェアともいわれ、スペイン語圏では最大規模を誇る。台湾は2013年から参加しており今回で6年目となる。
 
グアダラハラ国際ブックフェアに設置される台湾パビリオンは、「OPEN TAIWAN」をメインテーマに55社の出版社が参加、462冊のオリジナル作品を展示する。パビリオンは、分野ごとに8つのコーナーに分かれ、そのうち最も注目を集めているのが「スペイン語トライアル翻訳本コーナー」だ。
 
財団法人台北書展基金会によると、今年は、メキシコのSM Foundation出版グループの芸術総監督、Quetzal Leon氏を招へいし、スペイン語圏市場で著作権を取得できる可能性を持つ10冊の台湾児童書を選別した。さらに2年前から紹介し始めた試験的にスペイン語に翻訳された本や既にスペイン語版の著作権を得た書籍など41冊を専門コーナーに展示する。
 
作品を展示する李瑾倫さんと61Chiさんは、ブックフェアでサイン会と即興似顔絵イベントなどを開催する。李瑾倫さんはまた、ブックフェアからの招きを受け、スペイン、メキシコ、アルゼンチンのイラストレーターと「筆遣いの持続的変革」をテーマにしたフォーラムにも出席する。
 
李瑾倫さんは台湾で初めて英国の著名出版社Walkerと提携したイラストレーター。台湾で出版した絵本には「子兒、吐吐(日本語版:たね、ぺっぺっ)」、「一位温柔善良有銭的太太和她的一百隻狗(日本語版:100ぴきのいぬ 100のなまえ)」、「怪叔叔」などがある。日本語のほか、英語、韓国語、ドイツ語、オランダ語版も出版されている。
 
61Chiさんはかつて3回、台湾パビリオンを代表して、仏アングレーム国際漫画祭に参加したことがある。61Chiさんの作品「台北小日子」は台湾の文化部が主催する漫画賞、金漫奨の最優秀読み切り漫画賞に選ばれ、61Chiさんと出版社との提携作品「南方小鎮時光」は金漫奨のクロスメディア展開部門の最優秀賞に選ばれた。

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