2025/07/01

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文化・社会

台南市が古地図集を出版、400年の歴史を振り返る

2018/12/25
台南市文化局(台湾南部)は24日、国家古蹟(国の指定文化財)である安平古堡(=ゼーランディア城)で『台南四百年古地図集』の出版記者会見を開催した。写真はこのプロジェクトの担当者の一人、南天書店のオーナーである魏徳文氏。(中央社)
台南市文化局(台湾南部)は24日、国家古蹟(国の指定文化財)である安平古堡(=ゼーランディア城)で『台南四百年古地図集』の出版記者会見を開催した。
 
この古地図集は台南市文化資産管理処と南天書局(台湾北部・台北市)が合同で出版するもの。地図の収集、調査・研究から説明文の執筆など、完成までに6年の歳月を費やした。165枚の地形図、港泊図、行政区画図、市街図などが収録されている。そのうち14枚は今回初公開となる復刻版。
 
台南市文化局の葉沢山局長は、「出版までの道のりは平たんではなく、特に版権の取得に苦労した」と回顧。この古地図集の出版のために、国立故宮博物院、国立台湾歴史博物館、オランダ国立公文書館、日本の国会図書館など海外の機構や、南天書局のオーナーであり、地図のコレクターとしても知られる魏徳文氏などから版権を取得したと説明した。
 
このプロジェクトを担当した南天書局のオーナー、魏徳文氏は、「古地図集に収録されている地図はどれも貴重で、それぞれの地図から各時代の状況を理解することができる。地図の説明には256ページを割いたが、いずれも基本資料の構築といった意味合いを持つに過ぎない。どの地図の背後にも、それぞれ魅力的な物語があり、当時の庶民の生活を伺い知ることができる。今後も機会があれば研究を続け、それぞれの地図ごとに1冊の本を出したい」と意気込みを語った。
 

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