2025/05/25

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ガマニア創立者の劉柏園さん、南極点遠征で若者に夢を

2018/12/26
オンラインゲームの開発・運営を手掛ける遊戯橘子(ガマニア)の劉柏園(アルバート・リュウ)CEO(中央)率いる探検隊が台湾時間23日午前5時、南極点遠征を成し遂げた。劉柏園さんは2008年にも北極遠征に成功しており、北極・南極の二極を制覇した台湾初の上場企業経営者となった。(橘子関懐基金会提供、中央社)
オンラインゲームの開発・運営を手掛ける遊戯橘子(ガマニア)の劉柏園(アルバート・リュウ)CEOが台湾時間23日午前5時、長年の夢だった南極点遠征を成し遂げた。台湾の探検隊が南極点遠征を成し遂げるのは史上初のこと。劉柏園さんは2008年にも北極遠征に成功している。
 
劉柏園さんは現在48歳。夢を持つ若者を応援するため、10年前に橘子関懐基金会を立ち上げた。台湾北部・台北市内湖区にあるグループ総本部で11月6日、南極遠征隊の成立と、氷点下50度、風速毎秒50メートルの極限状態の中、クロスカントリー・スキー方式で南極点を目指す計画を発表した。660キロメートルのコースを30日間かけて移動するというものだった。
 
この探検隊には劉柏園さんのほか、台湾が誇るウルトラマラソンランナー、陳彦博さんがコーチを、芸能人の宥勝(クリス・ワング)さんが「夢想導師(ドリームメンター)」を務め、それに「大夢青年」に選ばれた20歳の若者2人、林語萱さんと呉昇儒さんという年齢も領域も異なるメンバーが加わった。また、10年前に劉柏園さんが北極遠征を果たした際に記録映像を撮影した楊力州監督が、今回も全行程を記録した。
 
台湾初の南極遠征隊は11月13日に台北を出発した。もともと海岸から南極点を目指す660キロメートルのコースを予定していたが、出発直後から暴風雪などの影響を受けて予定に遅れが生じた。さまざまな要因を考慮し、より難易度の高い「高原ルート」に変更することを決定。南緯87度、海抜2,545メートルの高地から出発することになった。酸素が薄く、立っているのも難しいほど強い風が吹きつける中、失温症、凍傷、ホワイトアウト現象など、数々の困難を克服しながら南極点を目指した。
 
「どんな年代でも夢を持ち、現状を打ち破ろうとする勇気を持って欲しい。それでこそ、自分の人生を制御する機会を得ることができる」ということを、実際の行動をもって伝えようとした劉柏園さん。台湾で初めて南極点遠征を成し遂げ、自らの極限に挑戦することで、若者たちを激励した。また、大きな夢を持つ勇気を持ち、自分の夢に向かって冒険することの必要性を訴えた。一行は来年1月8日早朝に台湾に戻り、南極での経験を披露することになっている。
 

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