2025/07/17

Taiwan Today

文化・社会

国立台湾美術館が新竹・彰化・台南・台東の四大生活美学館で席徳進の絵画展

2019/01/24
国立台湾美術館企画の「郷土歌頌-席徳進的絵画与台湾(郷土への讃歌-席徳進の絵画と台湾)」特別展が、新竹・彰化・台南・台東の国立生活美学館で始まった。写真は席徳進氏による水彩画の『廟』。(国立台湾美術館提供、中央社)
国立台湾美術館が企画した、「郷土歌頌-席徳進的絵画与台湾(郷土への讃歌-席徳進の絵画と台湾)」特別展が始まった。芸術家の席徳進氏(1923~1981)が同美術館に寄贈した作品を主に展示するもので、国立新竹生活美学館(台湾北部)、国立彰化生活美学館(同中部)、国立台南生活美学館(同南部)、国立台東生活美学館(同南東部)で同時開催されている。国立生活美学館は国立台湾美術館が設立している施設で、新竹市、彰化県、台南市、台東県にそれぞれ置かれている。
 
1923年に中国大陸で生まれた席徳進氏は1948年に台湾に移り住み、1960年~70年代にかけて活躍。東西の美学を融合させたスタイルの水彩画が特色だった。国立台湾美術館の林志明館長は、席徳進氏は台湾における文化の歴史上大変重要な人物だと指摘、東洋と西洋の芸術に対する追求と融合、及び到達した芸術面での業績以外に、台湾の芸術史上で郷土(地元)を重視した先駆者だと強調している。林館長は、「実地調査や写生に励み、スライドも5,000枚以上残している。スライドと彼の作品を対照してみると、同じ場所でも違った描き方をしているのが分かる」と話している。
 
今回、国立台湾美術館が国立生活美学館と協力し、収蔵品を四つの生活美学館で展示することは異例のこと。席徳進氏の作品211点と関連の資料が展示される。展示内容は、「在地風情・質樸形象(地元の風情・素朴なイメージ)」、「伝統建築・古厝情懐(伝統的な建築・古い家屋の思い出)」、「浅影背景・写意花卉(淡い背景・情緒的な草花)」、「彩墨暈染・台湾山水(カラフルな水彩・台湾の山水)」の四大テーマで、席徳進氏と台湾の風土との関係を紹介する。
 
開催期間は場所によって異なり、国立新竹生活美学館と国立彰化生活美学館では2/17まで。国立台南生活美学館と国立台東生活美学館では3/3までとなっている。また、旧正月(今年は2/5)をはさんで休館となるため、参観には事前に確認が必要。
 
 

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