2025/05/18

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文化・社会

テレビドラマ『忘川』が伊のオニロス・フィルム・アワードで月間最優秀監督賞

2019/06/20
台湾のテレビドラマ、『忘川』がイタリアの「オニロス・フィルム・アワード」で、2019年5月の最優秀作品賞と最優秀監督賞にノミネートされ、楊孟嘉監督が最優秀監督賞を受賞した。写真は『忘川』の一場面。指名手配されている父親(龍劭華)が娘(陽靚)の手を引く。(中華電視公司提供、中央社)
中華電視公司(CTS、中華テレビ)制作のテレビドラマ、『忘川』(英語題名:LETHE)がイタリアの「オニロス・フィルム・アワード」(Oniros Film Awards)で、2019年5月の最優秀作品賞(BEST FEATURE FILM)と最優秀監督賞(BEST DIRECTOR)の2部門にノミネートされ、同作品の楊孟嘉(CHARLES YANG)監督が最優秀監督賞を受賞した。月間の最優秀賞獲得者は自動的に年間最優秀賞にノミネートされる。
 
楊孟嘉監督はこの作品で、脚本と編集も手がけている。台湾ではこれまでに文化部(日本の省レベル)が行う「優良電影劇本奨」(映画優秀脚本賞)に2度ノミネート、海外で活躍する台湾の人たちの姿を追った『台湾人没在怕』(楊孟嘉さんが監督を務めた)は「台湾のエミー賞」とされる第52回電視金鐘奨(テレビ・ゴールデンベル賞)の「人文紀実節目奨」(ドキュメンタリー賞)にノミネートされた。また、脚本を担当した『憨嘉』は欧米の大規模な映画祭で7つの賞を受けた。楊監督は元々ドキュメンタリーの監督で、ドキュメンタリーを撮ってすでに10年以上の実績を持つ。
 
テレビドラマである『忘川』のストーリーは、著名なホテルで若いコンパニオンが意識不明となり死亡した実際の事件からインスピレーションを得たもの。ストーリー性のある人物を数多く取材してきた楊監督は事件発生後、過去にインタビューした、時効成立まで逃亡を続ける指名手配犯と、カラオケやパブで客を盛り上げるコンパニオンというキャラクターを結び付けて『忘川』を完成させた。
 
『忘川』ではベテラン俳優の龍劭華が殺人犯を演じる。29年前に殺人事件を起こしたことで家を捨てて逃亡、名前も変え、政府高官を父に持つ生意気な若者のボディガードを務めている。まもなく30年の時効が成立するという時、あるドラッグ・パーティーで自身の娘と再会する。コンパニオンに「身を落とした」娘に向き合い、最後は薬物を飲んで昏倒した娘を病院に担ぎ込むというストーリー。
 
 

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