「国家生技研究園区」(National Biotechnology Research Park, NBRP)は開設からまもなく1年。台湾で7月25日より、バイオ医薬品・新薬開発、ジェネリック医薬品などの国際的な見本市である「亜洲生技大会」(Bio ASIA -Taiwan Exhibition 2019)が開かれているのに合わせ、「NBRP」も24日に日本の湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)、並びに国際的な医薬品メーカーのアストラゼネカ株式会社とそれぞれ協力了解覚書を締結した。「NBRP」は今後、日本の湘南アイパークと共にアジア太平洋地域における革新的なバイオテクノロジーと医薬品研究に向けたエコシステムの整備に努めていく。また、アストラゼネカとは台湾におけるバイオテクノロジーと医薬品産業の発展を加速していく。
日本の神奈川県に位置する湘南ヘルスイノベーションセンターは日本で初めて、医薬品の製造分野における「オープンイノベーション」の推進を目的とした工業エリア。「NBRP」と同イノベーションセンターの協力により、双方の業者により多くの提携チャンスがもたらされることが期待される。また、本社をイギリスに置くアストラゼネカは処方薬の科学研究と開発、並びにその商業化に注力している世界的な製薬会社。今回はバイオテクノロジーと医薬品産業のアクセラレーターとしての役割を果たすことで、台湾における同産業のスタートアップと国際的な市場との距離を近づけられるという。