ロシア・カザンで行われた第45回技能五輪国際大会は現地時間27日、すべての競技を終えた。世界の22歳以下の若者を対象とした技能競技を通し、職業訓練振興や技能水準向上、青年技能労働者の国際交流・親善を目指すもの。今年は過去最多の世界63カ国・地域から56職種、選手1354名が出場。台湾からも過去最多の51職種、58名が出場した。その結果、台湾は金メダル5個、銀メダル5個、銅メダル5個と23の敢闘賞を獲得。総合成績は63カ国・地域中の4位となった。このほか、今年初めて開設され、すでに授賞式が行われた14~16歳を対象としたジュニア部門では銀メダル4個、銅メダル1個を獲得している。
技能五輪国際大会は1950年にスペインで始まった。主催のワールドスキルインターナショナルの会員国・地域は80を超えており、2年ごとに技能五輪国際大会を開催している。競技の内容は、製造・工程技術、建築技術、ICT技術、運輸・物流、社会・個人向けサービス、芸術及びファッションの六大分野に及ぶ。
今大会では56職種の技能競技が行われ、世界63カ国・地域から合計1,354名の選手が参加した。参加国・地域数と選手数はいずれも過去最多となっており、その競争は例年より白熱化した。台湾は今年、51職種に58名の選手を派遣。こちらも過去最多となった。14~16歳を対象としたジュニア部門は今年初開催であるため、2つの部門の成績は合算されない。
労働部(日本の厚生労働省に類似)は、社会全般が職能技術をより重視するよう、今年6月6日に『技能競賽実施及奨励弁法』を改正し、各種の技能コンテストの入賞者に対する報奨金を引き上げた。このため今年、技能五輪国際大会でメダルを獲得した選手の報奨金は、金メダル120万台湾元(約404万日本円)、銀メダル60万台湾元(約202万日本円)、銅メダル40万台湾元(約134万日本円)、敢闘賞10万台湾元(約33万日本円)となっている。ジュニア部門の場合は、金メダル24万台湾元(約80万日本円)、銀メダル12万元(約40万日本円)、銅メダル8万元(約27万日本円)となる。若者の技能学習を奨励するのが狙い。