毎年元旦に総統府前広場で行われる国旗掲揚式典で、今年は外国からの交換留学生が獅子舞などを披露する。この国旗掲揚式典を主催する台湾扶輪人元旦升旗典礼委員会(台湾ロータリアン元旦国旗掲揚式典委員会)は23日午後、国旗掲揚式典に向けたプロモーション活動として、海外からの交換留学生による「舞獅」、ならびに南強高級工商職業学校(台湾北部・新北市)と啓英高級中学(=高校、同北部・桃園市)のストリートダンスチームによるパフォーマンスを行った。「舞獅」は中華スタイルの獅子舞のこと。
国際ロータリーの青少年交換プロジェクトで台湾にやって来た外国人学生たちは1年間の留学生活の中で、台湾土着の文化である「舞龍舞獅」や「鼓陣」、「電音三太子」の稽古が組み込まれたカリキュラムを体験した。「舞龍舞獅」は龍舞と獅子舞。「鼓陣」は伝統的な太鼓。「電音三太子」は道教の神様・三太子が電子音楽に合わせて激しく踊るパフォーマンス。
米国から来台し、現在は新北市立海山高級中学(=高校、新北市)の1年生だという17歳の方子揚さんは中国語で、「総統に舞を見せられてうれしい」と語った。同じく17歳でイタリアからやって来た楊云亜さんは台北市立景美女子高級中学(=高校、台湾北部・台北市)の2年生。楊云亜さんも中国語で、「台湾にやって来て4カ月経った。台湾の文化を知ることが出来る特別な活動だ。元旦に外国で何か披露するのは初めての経験だ」と述べた。楊云亜さんはまた、台湾での生活はとても楽しく、台湾に住もうという気持ちにさせると話している。
国際ロータリーは16カ国と交換学生プロジェクトを行っており、毎年平均で50名から70名の学生が交換留学している。台湾では15歳から18歳の学生を選抜し、1年間の訓練を経た学生たちを海外の国際ロータリー各地区とマッチングした上で留学させている。
2020年元旦の総統府国旗掲揚イベントは1月1日午前4時半から入場、総統府前の凱達格蘭大道(ケタガラン大通り)を舞台に行われるパフォーマンスは5時にスタート。その後6時に国旗が掲揚される。