アジアの優れたテレビ番組と関係者を表彰するアジアン・テレビジョン・アワード（亜洲電視大奨）で、台湾の芸能人である謝祖武（William Hsieh）さんが最優秀ドラマ番組男優賞（BEST ACTOR IN A LEADING ROLE）を受賞した。第24回アジアン・テレビジョン・アワードの授賞式典は通常シンガポールで行われるが、今年は初めてフィリピンのマニラで、10日から12日にかけて開催された。
最優秀ドラマ番組男優賞には台湾から謝祖武さん（『初恋的情人（First Love）』）、呉政迪（Wu Zheng-di）さん（『日據時代的十種生存法則（Survive）』）、張棟樑（Nicholas Teo）さん（『一千個晩安（A Thousand Goodnights）』）の3人がノミネートされていたが（全体では8人）、最終的に謝祖武さんが選ばれた。なお、張棟樑さんはマレーシア出身だが『一千個晩安』は台湾の作品。
受賞はならなかったものの、最優秀ドラマ女優賞（BEST ACTRESS IN A LEADING ROLE）では台湾の女優2人、連俞涵（Yu-Han Lien）さんと昨年台湾のテレビ賞であるゴールデンベル賞（金鐘奨）ドラマ部門新人賞を受けた梁舒涵（Shu Han, Liang）さんがそれぞれ『一千個晩安』と『女兵日記』でノミネートされた。
また、最優秀ドラマ助演男優賞（BEST ACTOR IN A SUPPORTING ROLE）には台湾の劉書宏（Lawrence Liu）さん（『初恋的情人』）と林建予（Lin Ming Zue）さん（『女兵日記』）がノミネート。林建予さんは先住民族のアミ族出身で、アミ族の名前はKacaw Kapa。最優秀ドラマ助演女優賞（BEST ACTRESS IN A SUPPORTING ROLE）にも台湾の大元（Josie Lin）さん（『初恋的情人』）と李宣榕（Sharon Lee）さん（『女兵日記』）がノミネートされた。
そして最優秀エンターテイメント番組ホスト賞（BEST ENTERTAINMENT PRESENTER/HOST）は台湾の鄭雅文（Alana Nichols）さんが『愛遊世界－夜宿大堡礁（Spending a Night on the Great Reef）』で他の5人を打ち負かして受賞した。
謝祖武さんは受賞のスピーチの中で「人生に秘訣は無い（Life is no magic）」という父親の言葉を披露、人生は自分で歩むしかなく、これからも永遠にあきらめないで歩いていくだけだと語ると共に、「自分の演技が特に良かったわけではなく、ただ運が良かっただけだ」と謙遜した。