国際ウエイトリフティング連盟（IWF）による2019年の男女最優秀選手（LIFTER OF THE YEAR 2019 – Men & Women）を選ぶ投票活動で、中華民国（台湾）の女子選手・郭婞淳（Kuo Hsing Chun）さんが前回に続いて候補入りを果たした。投票は2月10日が締め切りで、中華民国挙重協会（中華民国ウエイトリフティング協会）は15日、フェイスブックを通じて郭選手への投票を呼びかけた。
郭婞淳選手は昨年大活躍、重量挙げのアジア選手権女子59キロ級で3つの金メダルを獲得したほか、世界選手権ではクリーン＆ジャークとトータルの世界記録を更新、金メダル2つと銀メダル1つに輝いた。オリンピックへの出場資格は世界ランキングの上位8名に与えられる。郭婞淳選手は現在、59キロ級で1位を保っており、東京オリンピックへの出場と同大会における好成績に期待が集まる。
国際ウエイトリフティング連盟は毎年初めに前年の男女最優秀選手を選ぶ国際的な投票活動を行っている。郭婞淳選手は昨年、2018年の女子最優秀選手候補となったが落選。今年再び候補入りしたものの女子最優秀選手の争いは熾烈だといい、郭選手以外の候補者には、2016年のリオデジャネイロオリンピック女子63キロ級金メダリストである中国大陸の鄧薇（Deng Wei）選手、女子71キロ級でスナッチの世界記録を持つ米国のKatherine Elizabeth Nye選手、オリンピックのロンドン大会とリオデジャネイロ大会で金メダリストとなった北朝鮮の林貞心（Rim Jong Sim）選手、昨年（2019年）の世界選手権女子81キロ級で金メダルを獲得したコロンビアのレイディ・ソリス（Solis Arboleda Leidy Yessenia）選手と、いずれも実力者がそろっている。
なお、台湾の選手で最優秀選手に選ばれたのは女子の許淑浄選手（現在は引退）が最後。許さんは2015年度の女子最優秀選手に選ばれた。