2025/08/04

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女子アイスホッケーのU18大会で台湾が優勝、ディビジョンⅠ昇格決める

2020/01/31
オランダで行われた女子アイスホッケーのU18世界選手権ディビジョンⅡ‐Aで、チャイニーズタイペイ(中華民国)が3戦全勝で優勝。ディビジョンⅠ昇格を決める快挙を成し遂げた。(中華民国アイスホッケー協会提供、中央社)
オランダで行われた女子アイスホッケーのU18(18歳以下)世界選手権ディビジョンⅡ‐A(2020 IIHF ICE HOCKEY U18 WOMEN’S WORLD CHAMPIONSHIP DivisionⅡ, Group A)で、チャイニーズタイペイ(中華民国)がオーストラリアを破り、3戦全勝で金メダルを獲得した。チャイニーズタイペイは第1戦で地元のオランダを撃破、第2戦ではカザフスタンを破って2連勝とし、29日にオーストラリアと対戦した。チャイニーズタイペイは体格で勝るオーストラリアを相手に苦戦、2度にわたってリードを許したがいずれも追いつく粘りを発揮。最終ピリオドの1分51秒にはPhoebe Roberts選手にゴールを決められてピンチに陥るも、チャイニーズタイペイはそのプレッシャーを跳ね返し、逆に2点連取して逆転勝ちした。最終スコアは4-3だった。
 
チャイニーズタイペイの尹安中監督によると、オーストラリアは昨年のU18大会と親善試合でいずれもチャイニーズタイペイに敗れており、今回は特に研究を重ね、チャイニーズタイペイのディフェンスが不安定な弱点をついてきた。このためチャイニーズタイペイは苦戦することに。尹監督は、「特に第2ピリオドで王璇のゴールが認められなかったことが若い選手たちに影響し、攻撃が乱れた。危なく勝利を逃すところだった」と話した。
 
チャイニーズタイペイの女子アイスホッケーチームは2014年に結成。U18の代表チームは結成からわずか2年しか経っていない。昨年はU18のディビジョンⅡで3勝2敗。今年は3試合いずれも1点差での辛勝で、とりわけカザフスタン戦ではサドンデスの延長戦にもつれこんでの勝利だったが、全勝で終えたことでディビジョンⅠ昇格という奇跡的な結果を残した。
 
中華民国アイスホッケー協会の謝俊煌理事長によると、代表選手の多くは台湾南部出身。アイスホッケー場は少なく、練習できるのは台北アリーナ(台湾北部・台北市)だけだという。謝理事長は、「多くの選手が深夜バスで台北に来ては苦しい練習を続けている。また試合経験も少ない中、全力で戦っている。まさに『台湾之光』(台湾の誇り)だ」と称えた。
 
同協会の黄意中秘書長(事務局長)も、「選手たちの過去1年間の努力が報われた。アイスホッケー協会は必ず選手たちにとって最大の後ろ盾となり、選手たちのためより多くのリソースを獲得していく。ディビジョンⅠに昇格すれば対戦相手はいっそう強くなる。さらなる努力が必要になるが、なんとかまた好成績を上げられるよう希望している」と話した。
 

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