2025/06/08

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文化・社会

科学分野への女性参画を、科技部「科学における女性と女児の国際デー」イベント

2020/02/06
国連が定めた2月11日の「科学における女性と女児の国際デー」に合わせ、科技部は4日、科学技術分野への女性参画を奨励する一連のイベントを開催すると発表した。台湾はこの日に合わせた取り組みを2017年から始め、今年で4年目。(科技部サイトより)
国連が定めた2月11日の「科学における女性と女児の国際デー」に合わせ、科技部(日本の文部科学省に類似)は4日、科学技術分野への女性参画を奨励する一連のイベントを開催すると発表した。台湾はこの日に合わせた取り組みを2017年から始め、今年で4年目。
 
今年は「科学における女性と女児の国際デー」に合わせたイベントを8日からスタート、国家実験研究院(NARLabs)傘下の国家太空中心(宇宙センター、NSPO)、国家地震工程研究中心(地震工学研究センター、NCREE)、国家高速網路・計算中心(高性能計算センター、NCHC)、儀器科技研究中心(機器研究センター、TIRI)で見学イベントを行う。また女性の科学研究者が学校に赴き、女子高校生らに自身の学生時代や研究の経験を自ら語り、科学技術分野への女性参画を支援する。
 
女性科学研究者を代表して4日のイベントに出席した国立清華大学物理学科の戴明鳳教授は、生物医科学や情報工学、化学を学ぶ女性の比率は年々増加し、サイエンスパークなどにも優秀な女性エンジニアが増えていると指摘した。また、科学に初めて触れる時期を高校生ではなく、小学生にまで引き下げ、小学生に未来の世界はどうなっているか考えることを教えたいと語った。
 
科技部の統計によると、台湾の科学技術研究者に占める女性の割合は35%で、男女比率は1対1に近づき続けているが、一方で同部のプロジェクト参加を認められていれる女性は23%にとどまる。この12ポイントの落差について、女性がキャリアを築く過程で妊娠・出産や家庭の面倒を見るために研究の場からいったん距離を置く必要があるということが主な理由ではないかと見られている。性差を改善し、こういった女性研究者が現場復帰するのを支援するため、科技部は関連の助成について年齢やキャリア年限などの条件を緩和し、女性が不利益を被らないようにしている。

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