2025/04/30

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文化・社会

台湾の郵便番号が5桁から6桁に、住所不備でも配達可能

2020/03/04
郵便配達中の中華郵政職員。郵便番号が6桁に増え、配達精度の向上や業務時間の短縮や効率化につながるよう期待がもたれる。(中央社)

中華郵政は郵便物処理の更なる効率化を図るため、3日から新郵便番号制度を実施、郵便番号が5桁から6桁になった。新制度「3+3郵便番号」は、県・市区町村を指す前3桁は従来通りで変更はないが、道路名などを指す後ろ3桁が、今までの2桁から3桁に増えた。後ろ3桁の地域区分を細分化したことで、郵便処理の業務簡便化、効率化を促し、配達精度の向上を狙う。

中華郵政は、新制度導入にあたり、市民に対し、郵便物の迅速な仕分け・配達を実現するため、今後は郵便物に「3+3郵便番号」を記入するよう呼びかけた。

従来の5桁(3+2)の郵便番号制度は、1991年2月1日に導入された。県・市区町村を表す前3桁は一般的に知れ渡っている。後ろ2桁で更に配達区域を99分割し、配達先の住所を見つけやすいようにした。この他、学校や行政機関などは、特定の番号が割りふられている。これは、同一宛先の多くの郵便物を一度に処理できるようにするためだ。

しかし年々、都市部の急速な人口増加に伴い、後ろ2桁の99分割では番号の不足が生じるようになった。そこで中華郵政は、郵便番号の後ろ部分を2桁から3桁に増やした。後ろ3桁になり、番号が999まで増えたことで、更に多くの機関や会社が特定の郵便番号を持つことができ、郵便サービスの向上に役立つことが期待される。万が一、住所の記入に誤りや漏れがあっても、正確な郵便番号さえ記入されていれば、配達が可能になるケースも増えるとみられる。

今までの5桁の郵便番号からは、県・市区町村までしか選別できず、郵便物はまず台北、台中、高雄などの主要な郵便局で仕分けしてから、配達を管轄する郵便局に送られ、再度処理しなければならなかった。6桁になったことで、県・市区町村から道路名までを一度に識別できることから、郵便物の仕分けや配達業務の時間短縮にもつながる。

新郵便番号は、中華郵政のウェブサイト(https://www.post.gov.tw/post/internet/Postal/index.jsp?ID=208)で検索できる。

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