2025/08/03

Taiwan Today

文化・社会

新型コロナ対策の影響で生活用水の1人あたり使用量が大幅増に

2020/03/12
新型コロナウイルスの感染が引き続き拡大。手洗いの重要性が指摘される中、台湾における生活用水の使用量が爆発的に増えていることがわかった。(聯合報より)
新型コロナウイルスの感染が引き続き拡大。感染防止策の重点としてマスクの着用とこまめな手洗いが挙げられているが、一部の専門家は特に手洗いがマスクより重要との見方を示している。こうした中、台湾における生活用水の使用量が爆発的に増えていることがわかった。台湾自来水公司(水道会社)による最新の統計によると、今年1月から2月までに台湾の人が1日に使った水の量はこれまでより3リットル(3,000cc)多くなった。
 
2019年を例にとると、台湾全土(台北水事業処を含まない。「大台北地区」すなわち台北市・新北市・基隆市は別途計算)の生活用水使用量は平均で1人1日あたり276リットルだった。「大台北地区」も概ねこの量だったが、今年1月から2月までは279リットルに増えた。
 
自来水公司によれば、近年の生活用水使用量は平均で270リットル前後で、2018年は271リットルだった。例外は2015年。台湾全土で深刻な水不足が起き、節水を強く呼びかけたため水使用量は263リットルと少なかった。今年1月から2月までの数値には間違いなく新型コロナウイルスが影響しており、一般家庭のみならず様々な業種で水の使用量が増えているものとみられる。
 
「自分が1日に279リットル使用しているとは思えない」との声に対して自来水公司は、計算の基準は経済部(日本の経産省に相当)水利署の規定に従っていると説明。すなわちこれは工業を除いた水の使用量であり、一般家庭で使う水のほか、出勤、外食、ショッピングなどで使われる水も平均して1人あたりの使用量に合算されているのだという。なお、水利署が目標としている1人1日あたりの使用量は250リットル。
 
自来水公司では、感染予防は重要だが節水はやはり必要だとし、手洗いの仕方を説明。手を洗うにはまず水を出し、手が濡れたならば蛇口をいったん閉める。そして20秒以上もみ洗いしてから再び蛇口を緩めて手をすすぐようにし、両手をもみ洗いしている間、水を出しっぱなしにしないことで節水が可能になると指導している。
 
 

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