2025/07/04

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文化・社会

誠品敦南音楽館が最後のレコード市、3/23まで開催

2020/03/13
大型書店チェーン「誠品書店(eslite)」敦南店(台湾北部・台北市)のレコード・CD専門店「誠品音楽館」は12日から23日まで、閉店前最後のレコード市を開催している。
大型書店チェーン「誠品書店(eslite)」敦南店(本店/台湾北部・台北市敦化南路一段)の地下2階に1999年にオープンした誠品音楽館(eslite music)は、多くのミュージシャンの成長を見守ってきた。現在でも台湾最大のレコード・CD専門店だ。しかし、「誠品書店」敦南店が今年5月に閉店するのに伴い、音楽館も姿を消す。誠品敦南音楽館では12日から23日まで、「Repeat譲音楽延続」と名付けた閉店前最後のレコード市を開催している。同時に、一連の音楽イベントも開催する。
 
3月21日には歌手の安溥(張懸)さん、白安さんらを招いて「恋恋敦南」と題するストリートコンサートを行う。27日には「誠品書店」のワイン専門店「誠品酒窖(Eslite Wine Cellar)」と誠品音楽館のコラボで、音楽家とワインソムリエによる解説付きでワインとオペラを楽しむイベント「飲楽、小劇院」を開く。13日から14日までは、誠品音楽館が初めてレコードの「文芸復興」を目指すイベントを開催したときに参加した作家の陳徳政さん、DJの崔狄安さんがレコードの魅力について語る。21日は「好感音楽(Good Music)」の責任者、江建徳さんが中国語音楽のレコード市場の展望について語る。
 
誠品音楽館はレコード市に合わせ、過去10年間のレコード売上げランキングも発表した。それによると過去10年間のレコード売上げトップは、帽子がトレードマークだったことから「帽子の歌姫」と呼ばれた台湾の国民的歌手、鳳飛飛(フォン・フェイフェイ)さんのアルバム「想要弾同調」(全16曲収録)だった。2位は中国のロックバンド「黒豹楽隊」のアルバム「無地自容」、3位は香港の歌手、林憶蓮(サンディー・ラム)さんの6年ぶりのアルバム「0」だ。また、台湾のシンガーソングライター、陳綺貞(チアー・チェン)さんのアルバム「吉他手」、「譲我想一想」、「還是会寂寞」が上位10位中、3つを占めた。
 
洋楽部門のトップは、アメリカのロックバンドでデビュー数十年になるイーグルスの代表作「ホテル・カリフォルニア」。サウンドトラック部門では侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の映画で、日本の音楽家である立川直樹さんが音楽監督を務めた「非情城市」が1位となっている。
 
このレコード市は、誠品敦南音楽館のほか、3月25日から4月13日まで誠品書店の台中園道店(台湾中部・台中市)で、4月23日から5月10日までは高雄大遠百店(台湾南部・高雄市)でも順次開催する。
 

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