2025/06/09

Taiwan Today

文化・社会

THE世界大学ランキング、台湾から38大学がランクイン

2020/09/04
このほど発表された「THE世界大学ランキング2021(THE World University Rankings 2021)」に台湾から38の大学がランクインした。また、国立台湾大学(写真)が初めて上位100位にランクインした。(外交部)

英国の高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は2日(現地時間)、「THE世界大学ランキング2021(THE World University Rankings 2021)」を発表した。今年は台湾から38の大学がランクインした。また、国立台湾大学が初めて上位100位以内に食い込んだ。これについて中華民国(台湾)教育部(日本の文科省に類似)は、近年推進している高等教育強化プロジェクト「高教深耕計画(Higher Education SPROUT Project)」、「教学卓越計画」、「玉山学者計画(Yushan Scholar Program)」などの取り組みの成果だと指摘している。

 

教育部によると、今年の「THE世界大学ランキング」にランクインした台湾の大学は前年より2校増えた。国立台湾大学が上位100位以内にランクインしたほか、私立台北医学大学、国立陽明大学、私立中国医薬大学、国立成功大学、国立台湾師範大学、私立高雄医学大学、国立中山大学、私立亜洲大学、私立輔仁大学などが順位を上げた。教育部は、いずれも各校の教員及び学生の努力によるものが大きいと評価している。

 

教育部はニュースリリースを通して「大学ランキングは大学にとって唯一の目標ではないが、軽視できるものでもない。今回のランキングの結果は、台湾が過去10年間推進してきた『邁向頂尖大学計画』、『教学卓越計画』、『発展典範科技大学計画』などのプロジェクトと、その後続プロジェクトとしてスタートした『高教深耕計画(2018年開始)』の成果と言うことができる」と説明している。

 

教育部は、各大学が特色を打ち出せるよう協力しているほか、「全校型計画」や「国際重点学院補助」などの助成計画を通して、大学の国際競争力向上を支援している。同時に各大学が「特色領域研究中心(=特色を持つ領域の研究センター)」を設置するよう促進している。

 

また、近年は海外の優秀な高等教育人材の競争が激化していることから「玉山学者計画」を立ち上げ、各大学が国際競争レベルに合致した待遇を提供することで海外の優秀な研究者を台湾に誘致できるようにしている。同時に、大学教授の賃金を柔軟に引き上げることができる制度を立ち上げ、研究者確保の十分な誘因としている。

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