交通部観光局(日本の観光庁に相当)が日本の東京に設ける弁事処が12日、東京日本橋のコレド室町テラスで『イロイロ、遊び台湾』観光イベントを開催、台湾に行きたくても行けない、いわゆる「台湾ロス」の日本の人たちが大勢かけつけて台湾旅行を「疑似体験」した。コレド室町テラスには台湾発のセレクトショップ、誠品生活日本橋が入居している。
このイベントは同東京弁事処が今年初めて行う野外イベントで、キッチンカーが牛肉麺や担仔麺、香腸(台湾風ソーセージ)、鶏排(台湾風フライドチキン)など台湾グルメの数々を販売。また、二胡による台湾メロディーの演奏、VR(仮想現実)体験、台湾北部の観光スポットである九份の「天燈」(熱気球の要領で空に飛ばす紙製のランタン)を3Dで再現したフォトスポット、小型のランタンを自ら作るDIY活動などが行われた。さらに観光局が日本で行うイベントとして初めて、空から台湾を見下ろす映像が床に映るフロアビジョンが登場、ステージ後ろのパネルではレトロなデザインが施された格子窓を通じて台北の空が眺められ、まるで台湾にいるかのような気分にさせた。
謝長廷駐日代表はあいさつの中で、日本では今「台湾ロス」が流行語になっていると指摘、観光局が7月からインターネットで行った観光講座でアンケートを取ったところ、95%以上が台湾に行きたいと回答したと明らかにした。そして、台湾は新型コロナウイルスの封じ込めに成功しており、すでに120日以上、台湾内部での感染者は出ていないと強調、コロナ禍が収まったならば日本の人たちを大いに歓迎するので、台湾で安全に、安心して旅してもらいたいと語った。
観光局東京弁事処の鄭憶萍所長は、会場で台湾旅行の宣伝を行ったJTB、阪急交通社、日本旅行など日本の著名な旅行会社のブースでは入場者からの問い合わせを非常に多く受けていたと説明、その上で、昨年9月にオープンした誠品生活日本橋は日本の代表的な場所で、日本橋は日本全国の道路網の起点でもあるとして、ここでイベントを行うことの特別な意義を強調した。
12日のイベントのほか、コレド室町テラスの2階にある誠品生活の中央通路には11月15日まで台湾の景勝地の看板や旅行に関する映像、伝言板などが設置される。観光局では、台湾旅行を希望する人はここへ来て、「台湾ロス」を少しでも和らげてほしいと話している。