2025/04/30

Taiwan Today

文化・社会

台日が交流、「ハイブリッド・クラフト展-新たな未来」は六本木で14日まで

2020/10/13
台湾と日本の新たな工芸作品が集う「ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来」が14日まで、日本の東京・六本木にあるアクシスギャラリーで開かれている。(文化部サイトより)
国立台湾工芸研究発展センターが台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと協力し、日本のギャラリーで10日から「ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来」を開いている。東京・六本木にあるAXISビル4階のアクシスギャラリーで14日まで。
 
「ハイブリッド・クラフト展」では台湾文化センターが9月に開催した先行展示会からの派生作品やシリーズ作品が紹介されているほか、国立台湾工芸研究発展センターの招きに応じ、慶応義塾大学SFC田中浩也研究室、ならびに漆工芸と技術のイノベーションに取り組む宮城大学の土岐謙次研究室が参加。作品を使った交流を通じて、ポスト・コロナ時代に向けて従来とは異なる国際交流を実現している。
 
新型コロナウイルスによって生まれた国と国との壁を越えるため、台湾工芸研究発展センターは11日、台北当代工芸設計分館(台湾北部・台北市)の7階と日本の会場とをオンラインで結んで講演活動を実施。まず台北の会場で国立交通大学(台湾北部・新竹市)応用芸術研究所の教師・李建佑氏と日本のVUILD株式会社でソフトウェア開発に携わる陳奕廷氏が日本における工芸テクノロジーの発展経験について対談した。
 
続いて日本の会場をオンラインでつなぎ、日本の会場ではSFC田中浩也研究室の特任講師である益山詠夢氏が「デジタルクラフト」と題して、伝統とテクノロジーが発展させる現代工芸に関する講演を行った。
 
台湾工芸研究発展センターの許耿修主任によると、27点の展示作品の多くは伝統工芸の既成観念を打ち破り、テクノロジーもしくは工業の製作技術と製作プロセスにおける化学反応を狙っている。その目的は現代工芸の価値、ならびにコロナウイルスに対抗する中で常態化した人々の暮らしの形を改めて考えること。また、台湾と日本が文化交流を推進する努力はコロナ禍によって途切れることはなく、感染収束後、1日も早くみなが日常生活と暮らしのリズムを取り戻せることを願う意味も込められているということ。
 
 

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