2025/07/20

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文化・社会

苗栗県の通霄国小「日式教職員宿舎」が県の「歴史建築」に

2021/02/05
苗栗県が同県通霄鎮にある通霄国民小学(小学校)の「日式教職員宿舎」(写真)を「歴史建築」(=文化財)として登録すると決定。通霄鎮で「歴史建築」に指定されるのは、「通霄神社」、「通霄鉄道糧倉建築群」に続いて3件目。(自由時報より)
台湾北西部・苗栗県が今年初めての有形文化資産審議委員会を開き、通霄国民小学(小学校)の「日式教職員宿舎」を「歴史建築」(=文化財)として登録することを決定した。「日式」とは和風建築のこと。ここでは日本家屋を指す。同県通霄鎮で「歴史建築」に指定されるのは、「通霄神社」、「通霄鉄道糧倉建築群」に続いて3件目。
 
苗栗県文化観光局によれば、通霄国民小学の仁愛路「日式教職員宿舎」は珍しい一戸建ての宿舎。建築様式は和洋折衷で全体的に当時のまま保存されている。内部は和風建築の基本的な間取りで元の姿が保たれており、文化資産として大きな価値があるという。
 
文化観光局では、この宿舎は建てられてから長い時間が経っているほか、通霄鎮の繁華街に位置しており、付近の現代的なコンクリートの建物群と対比するとさらにその文化的な記憶が感じられると説明している。
 
地元の人たちは、「通霄神社」の社務所や休憩所が大きく破損しているのに比べて「日式教職員宿舎」は元の姿が保たれ、建物の構造もずっとしっかりしていることを指摘している。また、地理的に「通霄神社」と近いこともあるので将来は「宿舎」と「神社」が結び付き、神社の休憩所と社務所が修復されて通霄鎮の歴史と記憶を完全な形で再現出来るようになれば地元の文化観光資源になるはずだと期待した。
 
苗栗県文化観光局は、中央政府に対して引き続き予算を要求し、今後の歴史調査と修復・再利用計画など関連の文化保存作業に取り組んでいくとしている。
 
 

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