故・蒋介石元総統を記念して建てられた国立中正紀念堂(台湾北部・台北市)で22日より、蒋介石元総統と台湾の関係をテーマにした特別展「蒋中正総統與台湾特展」が始まった。
開幕記者会見に出席した文化部(日本の文科省に類似)の李永得部長(=大臣)は、「この特別展は台湾で初めて蒋介石元総統と台湾の関係をテーマに企画されたものだ」と前置きした上で、「蒋介石元総統は悪いこともたくさんしたが、少しは良いこともした。良いことであれ悪いことであれ、すべて文献、公文書、史料が客観的に示してくれる」と述べた。また、「蒋介石元総統は『殺人魔(=殺人鬼)』と『民族救星(=民族の救世主)』という両方の評価を持つと言える。これほど極端な評価については、各種の史料を証拠としてその功罪を検証する必要がある」と述べた。
李永得部長はさらに、「関連の文献や公文書は非常に多いが、それを限りある展示空間に整理してまとめた。さまざまな歴史観を持つ人が、この展示を通してそれぞれの解釈を持つことだろう」と述べた。
特別展は即日から翌年2月7日まで開催されている。場所は国立中正紀念堂3階のギャラリー。