2025/06/15

Taiwan Today

文化・社会

集集駅に「ネコ駅長」、名前は一般公募中

2021/12/03
台湾中部の集集駅に「ネコ駅長」が登場する。最近保護されたトラネコで(写真)、現在は猫小屋の整備と名前の一般公募が行われている。(集集鎮公所のフェイスブックより)
在来線・台湾鉄道の集集支線における集集駅(台湾中部・南投県集集鎮)が来年、駅開業100周年を迎えるのに合わせ、地元の集集鎮公所(役場)はこのほど、同駅に猫小屋を作り、最近保護したトラネコに駅長を務めさせることにした。現在はこれに合わせて新駅長の名前を公募している。
 
集集鎮の陳紀衡鎮長は、来年が寅年であることから同鎮では希少山猫のタイワンヤマネコ(中国語では「石虎」)をテーマにしたイベントを行う計画だとした上で、ネコブームの一方で保護対象であるタイワンヤマネコはしばしば一般のネコと見間違われたり自動車事故で命を落としたりすると指摘、このほど野良猫を保護して「ネコ駅長」になってもらうことで、人々の動物に対する関心を喚起し、ペットを購入する代わりに里親として引き取るよう呼びかける考えを示した。陳鎮長は、こうした活動がタイワンヤマネコに対する理解にもつながるよう希望している。
 
集集鎮公所では「新駅長」の名前を募集、いくつかの候補に絞った上で、13日から22日まで同公所のフェイスブックで投票イベントを実施する。投票の対象となる名前の応募は12月8日まで。その後の投票で1位となった名前を提案した人は猫小屋の「落成」と「ネコ駅長」の名前発表イベントに招かれるほか、「石虎礼包」(タイワンヤマネコ・ギフトセット)を手にすることが出来るということ。
 
現在は駅前の鉄道倉庫で「ネコ駅長」専用の猫小屋を作っているところ。完成後はすぐに「ネコ駅長」が「入居」し、駅の職員が食事や掃除の面倒を見る。
 
「ネコ駅長」は来年1月14日、集集駅の駅開業100周年の日に正式に登場し、駅長に就任する。駅長の仕事は週休二日(火曜と水曜)。猫小屋は透明なガラスで隔てられ、人が直接触れられないようにするという。
 
 

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