日本の外務省が主催する第15回日本国際漫画賞は15日、受賞者を発表した。台湾の漫画家・顆粒(Cory)さんの作品『小丑医生(邦題:クリニクラウン―「またね」を最後にもう一度―』が優秀賞(銀賞)に選ばれた。
外務省が発表したニュースリリースによると、第15回を迎える今年は世界76か国・地域から過去最多となる484作品の応募があり、昨年度に続いて最多となる応募数を記録した。漫画家の里中満智子さんを委員長とする審査委員会の厳正な審査の結果、最優秀賞(金賞)1作品、優秀賞(銀賞)3作品、入賞(銅賞)11作品の受賞作15作品が選ばれた。授賞式は来年2月または3月に開催される。
なお、最優秀賞(金賞)にはオランダの漫画家Aimée De Jonghさんの作品『Days of sand(邦題:砂の日々)』が選ばれた。
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(文化部の日本出先機関)によると、文化部(日本の文科省に類似)の李永得部長(=大臣)は顆粒(Cory)さん受賞の一報を受けて直ちにお祝いのメッセージを発すると同時に、これからも台湾漫画産業の振興を支援することを約束したという。
日本国際漫画賞は外務省が、世界に広がる漫画文化を通じて国際交流と相互理解の輪を広げることを目的として2007年に創設したもの。昨年度の第14回日本国際漫画賞では、台湾の韋蘺若明さんが最優秀賞(金賞)を、阮光民さんが優秀賞(銀賞)をそれぞれ受賞しており、今年もそれに続く快挙となった。