2025/08/02

Taiwan Today

文化・社会

故宮南院のドローンショー「天光」、国際コンペで優勝

2022/01/05
台湾初の海と空からのイルミネーションで大きな話題を呼んだドローンショー「天光」の最後には、幸せの象徴、青い鳥が夜空を舞い、多くの観客を慰め、鼓舞したという。(国立故宮博物院南部院区ニュースサイトより)

国立故宮博物院南部院区(故宮南院、台湾南部・嘉義県)において、2021年の双十国慶節(10月10日、建国記念日に相当)を祝うために行われたドローンショー「天光」が、ラトビアに本拠地を置くドローンソフトウエア開発のSPH Engineeringによる「第2回INTERNATIONAL DRONE SHOW COMPETITION」で第1位に輝いた。故宮南院が台湾希望創新(Taiwan Drone 100)に委託して製作された「天光」は、104カ国・地域からの応募作品214点のうち、「1,000機以下のベストドローンショー部門(Best drone show up to 1000 drones)」の頂点となった。

応募作品は、欧州、北米、ラテンアメリカ、アジアのドローンショー専門家や3DCGアニメーターなどによる6組の審査委員会によって選考が行われた。

台湾希望創新は、ドローン300機(ハードウエア・ソフトウエア共に台湾製)によるドローンショーを同コンペに出品し、第1位に選ばれた。開発チームのディレクター、李志清さんは、「ドローンショーはテクノロジー、アート、文化、イノベーションを統合させたものだ。開発チームは最初、わずか20機のドローンショー製作からスタートし、今では、400機のドローンショーを手掛けるまでになった。今後もドローンの明かりを絶やさず、台湾の夜空を彩れるよう望んでいる」と語った。

新型コロナウイルスの影響で一時休館していた故宮南院は、2021年8月に再開し、レーザー技術による水上ショーを開催した。10月9日と10日には、国慶節の祝賀イベントとして、台湾初となる無人運航船と無人航空機を使った海と空からの水上ショーを演出した。このショーを「天光」と名付け、2020年からの新型コロナによるパンデミックに対して、世界中が一丸となってウイルスと闘い、正常な日常を取り戻せるよう思いを込めた。「天光」を一目見ようと訪れた人は、2日間で1万人以上に上った。

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