交通部観光局(日本の観光庁に相当)主催の「台湾燈会(=台湾ランタンフェスティバル)が現在、高雄市(台湾南部)で開催されている。高雄市はこのイベントの一環として9日夜、愛河湾の上空でドローン(小型無人飛行機)1500台を使った台湾史上最大規模のドローンショーを行った。
高雄市は今回、世界トップレベルのテクニカルチームと提携。企画に半年を費やし、多くの観客を魅了するドローンショーを披露した。このドローンショーでは、日本、リトアニア、スロバキア、ポーランド、アメリカ、チェコの国旗をハート形で描き、巨大な「Thank You」の文字を夜空に浮かび上がらる一幕も見られた。コロナ禍という厳しい状況の中で、新型コロナウイルスワクチンを無償供与してくれた6カ国に対する、台湾の人々からの祝福の気持ちと限りない感謝の気持ちを伝えた。
高雄市の陳其邁市長はショー終了後、自身のフェイスブックを更新し、「2021年、日本、リトアニア、スロバキア、ポーランド、アメリカ、チェコから、ワクチンを搭載した航空機が一機また一機と桃園国際空港に降り立った。これらは風雨にさらされる日々の中、台湾に安定したパワーを注入し、私たちの心に安らぎを与えた。私たちの心に少しずつ、無限の希望がもたらされた。これらの国々に対する心からの感謝は、いまもなお私たちの胸を熱くしている。新型コロナウイルスと共に戦う仲間たちのハート形で描かれた国旗が、愛河湾の夜空で鼓動するのを見た。これは、私たちの言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでもある」などと書き込んだ。
台湾ランタンフェスティバルの開催は2月28日まで。高雄市は9日、このドローンショーを2月11日、12日、18日、19日の計4回行うと発表した。いずれも9時45分(台湾時間)からの開催を予定している。