2025/07/10

Taiwan Today

文化・社会

台湾産「金鑽パイナップル」、茨城県笠間市と大洗町の9校で学校給食に

2022/05/13
茨城県の笠間市立岩間中学校で12日、台湾産の「金鑽パイナップル」が学校給食に並んだ。台北駐日経済文化代表処(駐日大使館に相当)の李世丙副代表が、生徒たちと一緒に給食を味わった。(行政院農業委員会農糧署)
台湾産パイナップルの代表とされる「金鑽パイナップル(台農17号)」が12日と13日の両日、日本の茨城県笠間市と大洗町にある9つの幼稚園、小学校、中学校の給食に採用された。6,000人以上の園児・児童・生徒、それに教職員らが食後のデザートとして台湾産パイナップルを味わった。
 
行政院農業委員会農糧署は2019年、茨城県笠間市と「食を通じた文化交流と発展的な連携強化に関する覚書」を締結。食農教育や文化交流などを通して、日本の子どもたちが台湾産フルーツに対する理解を深められるよう協力してきた。台湾産パイナップルは昨年、日本の消費者から高い評価と支持を得た。今年も5月11日時点で、台湾から日本へのパイナップル輸出量は15,593トンに達している。これは昨年同期の10,736トンを45%上回る。台湾産パイナップルは日本市場で広く知られるようになっており、例えば今年は、茨城県に本社を置くスーパーマーケット「カスミ」でも台湾産パイナップルを取り扱っている。これに続き茨城県内の学校で初めて、台湾産パイナップルが学校給食に取り入れられた。
 
農糧署によると、日本の学校給食で採用される果物の80%は日本国産のものとなっている。とりわけ国の未来を担う子どもたちに提供する給食に対して、学校側は食材の出所や栄養成分などを厳しくチェックしている。つまり、台湾産パイナップルが学校給食の果物に採用されたのは決して容易なことではない。これは、台湾産のパイナップルが美味しく、栄養価も高く、安心して子どもたちに食べさせられるものであることを意味している。
 
農糧署はまた、食農教育の実践として、これらの学校の子どもたちに台湾産「金鑽パイナップル」の産地や収穫期などが書かれたランチョンマットをプレゼントした。また、12日は台北駐日経済文化代表処(駐日大使館に相当)の李世丙副代表が笠間市立岩間中学校を訪れ、生徒たちと一緒に、「金鑽パイナップル」が提供された学校給食を味わった。農糧署では、こうした農産品を通した交流によって、日本の子どもたちが台湾に対する認識を深め、「金鑽パイナップル」と言えば高級フルーツというイメージが定着するよう期待を寄せている。
 
なお、実際に学校給食で「金鑽パイナップル」を味わった子どもたちからの反応は上々で、「こんなにおいしい果物が食べられる台湾の子どもたちが羨ましい」、「機会があればまた台湾のパイナップルを食べてみたい」といった感想が聞かれたという。
 
 

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