労働部(日本の厚労相に類似)の積極的な働きかけの末、ワールドスキルズアジア(WorldSkills Asia)は6月1日、2025年の第3回「技能五輪アジア大会」を台湾で開催することを発表した。「技能五輪アジア大会」は、「技能五輪」と呼ばれる国際技能競技大会(WorldSkills Competition)のアジア版。1993年に台北市(台湾北部)で第32回国際技能競技大会が開催されて以来、台湾にとっては32年ぶりの開催権取得となる。労働部は、「わが国の長年にわたる技能訓練の成果が、改めてアジア諸国に評価された結果」として歓迎している。
ワールドスキルズアジア(WorldSkills Asia)は、国際技能競技大会(WorldSkills Competition)を主催するワールドスキルズインターナショナル(WSI:WorldSkills International)の地域支部。アラブ首長国連邦の発起により、2018年に組織された。現在、25か国の会員を持つ。台湾はその原加盟国の一つ。2018年、アラブ首長国連邦のアブダビで第1回「技能五輪アジア大会(ワールドスキルズアジア・アブダビ2018)」が開催され、台湾は青年部門と青少年部門で金5個、銀5個、銅3個を獲得。出場選手の81%がなんらかのメダルを獲得するという輝かしい成績を残した。コロナ禍の影響を受け、2022年に行われる予定だった第2回大会は2023年に延期され、マレーシアのクアラルンプールで開催されることになっている。労働部は年内に派遣する選手の選抜を行うことにしている。