国連は2009年に、6月8日を「世界海洋デー」と定めた。台湾では2019年に「海洋基本法」を制定。この日を「国家海洋日」と定めた。2020年には初めて台湾南部・高雄市で「国家海洋日」のイベントを開催。また、台湾の海洋政策をまとめた「国家海洋政策白皮書（=政策白書）」を公布し、「向海致敬（=海に敬意を払う）」などの原則を掲げた海洋政策を打ち出している。海洋政策の立案などを担う省庁、海洋委員会は今年も、第3回「海洋国家日」と名付けた一連のイベントを開催している。
今年のイベントは「創生共生、海洋永続」をテーマにしている。これは、国連が今年の「世界海洋デー」のテーマを「Revitalization：Collective Action for the Ocean（リバイタリゼーション：手を取り合って行う海へのアクション）」と定めていることに呼応したもの。海洋の持続可能性（サステナビリティ）という課題をより重視して欲しいというメッセージが込められている。
今年は新型コロナウイルスの影響を考慮し、「国家海洋日」を祝う関連のイベントはすべてオンラインで行われている。詳しくは特設サイト（http://www.nationaloceanday3th.oac.gov.tw）で見ることができる。このサイトでは、海洋委員会及びその所属機関（海巡署、海洋保育署、国家海洋研究院）などの海洋政策に関する取り組みの成果も紹介されている。