2025/07/03

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文化・社会

宜蘭県顧問の林定三さんが旭日双光章を受章、宜蘭県長がお祝い

2022/06/28
日本政府が4月29日に発表した「令和4年 春の外国人叙勲」で、宜蘭県(台湾北東部)顧問を務める林定三さん(72歳。写真右)が旭日双光章を受章した。写真左は25日、お祝いのために林定三さんを訪ねた宜蘭県の林姿妙県長(=県知事)。(宜蘭県サイトより)
日本政府が4月29日に発表した「令和4年 春の外国人叙勲」で、宜蘭県(台湾北東部)顧問を務める林定三さん(72歳)が旭日双光章を受章した。宜蘭県の林姿妙県長(=県知事)は25日、お祝いのために林定三さんのもとを訪ね、宜蘭県産品のマーケティングに対する長年の貢献に感謝するとともに、引き続き宜蘭県及び地方の農業団体にために、宜蘭県産のコメなど質の良い農産品を日本を含めた海外市場へ輸出するため協力して欲しいと要請した。
 
林定三さんは宜蘭県壮囲郷の農家に生まれた。現在、宜蘭県及び工業技術研究院(ITRI)の顧問を務める。若い頃に日本と米国に留学し、卒業後は牧畜用飼料、牧草、冷凍野菜及び加工食品の貿易に従事した。2009年に日本の「米・食味鑑定士」の資格を取得(この資格を持つのは台湾で2人だけ)。2014年には「三ツ星お米マイスター」と「ごはんソムリエ」の資格も取得。日本米の専門家と称されるようになった。
 
林定三さんは10数年前から、日本のコシヒカリの原種を宜蘭県の五結郷と壮囲郷に導入。且つ定期的に稲種を更新することで、コシヒカリの品質と純度を保ちながら、宜蘭県におけるコシヒカリのブランド米(例えば五結郷農会(=農協)の「夢田越光米」など)を普及させるための基礎を築いた。近年は、約600項目と言われる日本の残留農薬安全検査をクリアし、宜蘭県産米の対日輸出を実現した。
 
「旭日章」は、国や公共のために功労があり、顕著な功績を挙げた日本人及び外国人に対して日本政府が授与する勲章で、「旭日双光章」はそのうちの階級の一つ。日本政府が今年発表した「令和4年 春の外国人叙勲」ではほかに、台北駐日経済文化代表処副代表や亜東関係協会(現在の台湾日本関係協会)会長を歴任した陳鴻基氏に旭日重光章が、台湾大学歴史学部の元教授である李永熾氏に旭日中綬章が授与されることが明らかになった。
 

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