世界の高校生が参加して化学の実力を競う「国際化学オリンピック」で台湾の代表が4つの金メダルを獲得した。今年で54回目の大会「国際化学オリンピック2022」は中国が主催し、世界83カ国・地域から84チーム、326人の高校生が参加した。台湾は代表4人全員が金メダルで、この成績は国・地域別ランキングでトップ。金メダルを獲得した4人は、台北市立建国高級中学の陳品羲さん(個人18位)、台中市立台中第一高級中等学校の陳楷鈞さん(同29位)、国立新竹科学園区実験高級中等学校の趙訢閎さん(同30位)、国立嘉義高級中学の劉耀璘さん(同36位)。「高級中学」もしくは「高級中等学校」は日本の高等学校に相当する。
コロナ禍の影響で、今年はオンライン形式での大会に変更された。台湾の代表チームは国内の大学教授10数名によって組織されたグループがトレーニングを担当。国内での1次選抜、冬季選抜合宿、2次選抜、最終選抜の4段階を経て、1,742人の学生から選ばれた4人が台湾を代表して大会に臨んだ。大会は7月10日から18日まで開催され、18日に成績発表と閉会式が行われた。
教育部(日本の文部科学省に類似)国民及学前教育署(国民及び就学前教育署)によると、台湾は1992年から国際化学オリンピックに参加、常に好成績を挙げている。これまでに獲得したメダルは累計で金メダル61個、銀メダル51個、銅メダル11個。来年の大会はスイス主催で行われる。