台湾南部・台南市文化局が民間企業に業務委託して運営している林百貨が夏休み期間中、1930年創業の日本の老舗百貨店・伊勢丹新宿店でポップアップストアを開催し、コラボ商品などを限定販売する。
日本統治時代に建てられたハヤシ百貨店をリノベーションし、再活用する林百貨は8年前にオープン。日本統治時代の面影を再現した台南市を代表する観光スポットとして、台湾と日本の友好関係の象徴にもなっている。台南市の黄偉哲市長は2日、林百貨の「伊勢丹新宿店ポップアップストア」記者会見に出席し、「17日から30日まで、台湾情緒にあふれた限定商品が東京で購入できる」と話した。
黄偉哲市長はまた、「新型コロナウイルス感染症の収束後には、国際的な人の往来再開が進むとみられる。台湾や台南に関する製品は、多くの日本企業から人気がある。その上、林百貨は消費者を魅了するだけでなく、経営者からもその独創性が注目を集めている。林百貨の実力を示すことは、台南市のソフトパワーを象徴するものでもある。林百貨は長い間、台南市と共にその文化の深さを体現してきた。伊勢丹のイベントで林百貨が多くの受注を持ち帰るよう期待している」と意気込みを語った。
林百貨1階の「台南好客廳(台南リビングルーム)」を再現したポップアップストアは、伊勢丹新宿店の1階ブティックエリアに設置される。台南市の「おもてなし」の心を反映した会場では、老舗のデザイナーズショップ、錦源興、印花楽、娜吉小物などの商品が並ぶ。さらにハローキティとのコラボ製品、バッグなどの生活雑貨を販売する人気ブランド「KNT365」とのコラボによるエコバッグも販売される。