台湾のパフォーマンスグループ「壊鞋子舞踏劇場(Bare Feet Dance Theatre)」による、台湾の伝統的な民俗芸能「牽亡歌(死者を供養するための歌)」に触発され演出した作品「渺生」が、初の台湾代表として、スペイン・マンレサで開催される舞台芸術イベント「Fira Mediterrania de Manresa」に出品される。台湾の現代舞踊の魅力を国際舞台で披露する貴重なチャンスだ。
駐スペイン台北経済文化弁事処は、「同イベントは、スペインのカタルーニャ州(州都はバルセロナ)において、重要な芸術祭の一つ。今回の参加が、スペインにおける台湾の舞台芸術の認知度を高め、さらなる交流のきっかけとなる」との期待を語った。
「渺生」は、壊鞋子舞踏劇場の芸術監督で振付師の林宜瑾さんによる作品。「牽亡歌」に見られる霊魂観からインスピレーションを得て、生命における様々な段階の意味や観点を表現している。2019年には、優れた舞台芸術を表彰する「台新芸術賞」にノミネートされた。「渺生」では、肉体、精神意識、身体運動の衝突と対話を通じて、「生命」がいかに些細か、そのような些細なものがどのように生み出されるかを問い、「身体」における生命とは何かを探っている。
「渺生」は、6日にNau劇場で、9日にKursaal劇場でそれぞれ上演される。詳細は下記ホームページを参照のこと。
Fira Mediterrania de Manresa上演情報:https://firamediterrania.cat/es/next/2022