2025/06/23

Taiwan Today

文化・社会

文化内容策進院、独フランクフルト・ブックフェアで100回以上の版権商談会

2022/10/21
ドイツで開かれている「フランクフルト・ブックフェア」で、文化内容策進院が外国の業者と版権に関する商談会を110回行えるようにし、台湾の出版物の国際市場開拓を目指す。(文化内容策進院サイトより)
国際的な書籍見本市「フランクフルト・ブックフェア」が現在ドイツで開催されている。台湾の文化内容策進院(Taiwan Creative Content Agency, TAICCA)は同見本市の開催期間中に外国の業者と版権に関する商談会を110回行って台湾の出版物の国際市場開拓を目指す。文化内容策進院の李明哲院長は20日、プレスリリースを通じて台湾の出版物が国際的に歓迎されていることについて、「自由な創作環境により、台湾で生まれる作品は世界が多元的かつ普遍的な価値を尊重しようとする動きに呼応しているからだ」と説明、さらに「台湾の産業が海外の市場に進出していく上で独特の強みだ」と述べた。文化内容策進院では、出版物を起点として台湾の「物語」の魅力を世界に紹介することで台湾の文化的コンテンツの翻訳作品や合作をより多く実現出来るよう望んでいる。
 
今年の台湾パビリオン(台湾の出版物の展示エリア)には「亜洲館」、「漫画館」、「ARTS+」の三つのコーナーに分けてブースを設置、出版社92社が参加して451点の出版物を紹介している。「台北国際ブックフェア」の常設主催団体である財団法人台北書展基金会(TBFF)が展示全体を企画、アーティストの鄒駿昇氏がビジュアルアートをまとめ、企画顧問を務めた。台湾パビリオンは「理髪店」をコンセプトにし、台湾の理髪店でよくみられるサインポール、鏡、マジョリカタイルなどを使って台湾文化を表現している。
 
「亜洲館」では女性作家をテーマにしたエリア、「Book from Taiwan」エリア、各出版社エリアが設けられているほか、台湾の書籍に関する賞である「金鼎奨(賞)」、「金漫奨(同)」、「台湾文学奨(同)」の受賞作品も多く紹介されている。「漫画館」では翻訳作品となる可能性を秘めたグラフィックノベルやマンガ作品を展示。そして「ARTS+」では近年のジャンルを超えた表現で優れた作品やIP(知的財産権)を様々な分野に積極的に広げている作品を網羅した。
 
文化内容策進院によると、今回の見本市で台湾は書籍の陳列や版権取引のほか、お薦めの作家に関するイベント1回、専門的なフォーラム3回、そしてイラストレーターの阿尼黙(Animo Chen)氏とチェリストの郭哲維氏が即興で生み出す「漫画音楽会」を行う。
 
同院ではさらに注目されることとして、台北書展基金会の郝明義董事(理事)が「フランクフルト・ブックフェア」の行う「国際ブックフェアの現況と未来」フォーラムに招かれ、同ブックフェアのJuergen Boos執行長(CEO)、スペインの「マドリード・ブックフェア(Feria del Libro de Madrid)」のEva Orue執行長(Director)、イスラエルの「エルサレム国際ブックフェア」のYoel Makov執行長、「コナクリ国際児童図書展(Salon International du Livre de Jeunesse de Conakry)」の創設者、Aliou Sow氏と国際ブックフェアの未来について話し合うことを挙げている。
 
郝明義董事はまた、「ウクライナ国家館」の招きに応じて対談に参加、台湾の大塊文化出版股份有限公司とウクライナ最大の図書販売プラットフォーム「Yakaboo」が共同で企画した作品、『ゼレンスキー:我々はこう信じる』を紹介し、ウクライナにおける創作と出版を支持する国際情勢に呼応して見せるということ。
 

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