2025/04/29

Taiwan Today

文化・社会

台湾のスポーツ系スタートアップが東京へ、スポーツイノベーションの成果を披露

2023/02/18
教育部体育署(日本のスポーツ庁に相当)は16日、スポーツイノベーションのためのスタートアップ・アクセラレータである「HYPE Global Virtual Accelerator Taiwan (HYPE GVA TW)」との共催で、東京都渋谷区で「2023 APEC Sports Policy Network Dialogue X HYPE Global Virtual TW Demo Day」と称するイベントを開催した。(教育部
教育部体育署(日本のスポーツ庁に相当)は16日、スポーツイノベーションのためのスタートアップ・アクセラレータである「HYPE Global Virtual Accelerator Taiwan (HYPE GVA TW)」との共催で、東京都渋谷区で「2023 APEC Sports Policy Network Dialogue X HYPE Global Virtual TW Demo Day」と称するイベントを開催した。APEC(アジア太平洋経済協力)のメンバーである7つのエコノミー(国と地域)からスポーツ関連の産官学関係者10人、それにカナダ、スイス、インド、台湾のスポーツ系スタートアップ計9社が集まり、共通の関心事項であるスポーツ競技会のサステナビリティや若者のスポーツへの参加促進について議論したほか、各種スポーツイノベーションの成果について披露した。
 
体育署は2016年、スポーツイノベーションについて話し合う枠組み「APECスポーツポリシーネットワーク(略称ASPN)」を立ち上げ、毎年1~2回のペースで国際会議を開いている。今回のイベントもその一つで、午前中は日本、インドネシア、マレーシア、ベトナム、韓国、シンガポールの関係者が「Young & Green」をテーマに、若者のスポーツへの参加やスポーツ競技会のサステナビリティについて議論した。また、サステナビリティという概念をいかにスポーツ競技会に取り込み、かつ若者の参加を促進しているかについて各国の経験や知見を共有した。このほか、シンガポールのReddentes Sports Pte Ltd のYip Ren Kai取締役社長が「アジアのeスポーツの未来」と題して基調講演を行ったほか、午後は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会でマーケティング局チケッチィング部長を務めた鈴木秀紀さんが、大型スポーツ大会を成功させた経験について語った。
 
アクセラレータ「HYPE GVA TW」は、教育部体育署と国立陽明交通大学加速器・専利開発策略中心(Center of Industry Accelerator and Patent Strategy、略称IAPS)、それにHYPE運動創新基金会(HYPE Sports Innovation、略称HYPE)の協力によって設立されたもの。これまでに国内外のスタートアップ96社を育ててきた。今回のイベントではその第9期の成果を発表。ホッケーや卓球に関するスマートテクノロジー、スポーツデータを測定できるウエア、体育館の自動化管理システム、MR技術とリアルの卓球台を結び付けた卓球ゲームなど、さまざまな技術を紹介した。これをオンライン及びオフラインで約30人の投資家、スポーツ業界関係者、企業関係者、メディアなど各方面の専門家が評価。その結果、Space CapsuleとGoSky AIが「体育署奨」を、3T MagicとBolt Sportsが「IAPS奨」を、Space CapsuleとDartleが「HYPE Award」を獲得した。
 
今回のイベントでは、日本スポーツツーリズム推進機構、東京マラソン財団、Kawasaki Deep Tech Accelerator、渋谷スタートアップサポートなどと交流する機会を得た。体育署では、今後もASPNの枠組みを活用してAPECのエコノミーとの交流を続け、台湾のスポーツイノベーションの熱量を感じてもらうとともに、国際的な結びつきを得るための機会を増やしていきたいと意気込みを見せている。
 

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