2025/07/04

Taiwan Today

文化・社会

教育部長、ドイツ連邦教育研究省のシュタルク=ヴァッツィンガー大臣と会談

2023/03/23
教育部の潘文忠部長(=教育相)は22日、台湾を訪問中のドイツ連邦教育研究省(BMBF)のベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー大臣と会談し、教育分野での双方の協力について意見交換を行った。(教育部)
教育部の潘文忠部長(=教育相)は22日、台湾を訪問中のドイツ連邦教育研究省(BMBF)のベッティーナ・シュタルク=ヴァッツィンガー大臣と会談した。ドイツの閣僚による台湾訪問は1997年のギュンター・レックスロート経済大臣(当時)以来、27年ぶりのこと。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣の台湾訪問に先立ち、同省の国際協力や終身教育に関する部署の職員が今年2月に台湾を訪問し、台湾側と教育分野のさまざまな議題について意見交換を行っており、シュタルク=ヴァッツィンガー大臣と潘文忠部長による会談の実現で、台湾とドイツの教育分野での協力・交流の歴史に新たな一頁が刻まれることとなった。
 
潘文忠部長によると、教育分野でドイツはEU諸国の中で最も重要な協力相手の一つで、双方の高等教育機関が締結したMOUは554件に上る。その中心となっているのが機械工学、ビジネスマネジメント、人文・社会科学など。こうした学校間の協定により、台湾とドイツの大学で博士後期課程ダブルディグリープログラム、学生の交換実習プログラム、教授の相互訪問などが行われている。また、ドイツの4つの重点大学で「台湾研究講座」が開かれ、台湾の歴史、政治、社会、文化などの研究が行われている。中等教育方面でも、台湾とドイツで22の高校が姉妹校協定を締結している。ドイツは台湾の学生の留学先の一つとして人気で、現在ドイツで学ぶ台湾人留学生は2,862人に上る。一方、ドイツからは現在、846人の学生が台湾で学んでおり、そのうち473人が華語課程で台湾華語(=中国語)を学んでいる。
 
今回の会談で、台湾側は華語教学の協力について具体案を提示した。最優先とされるのがドイツ官僚の短期華語研修団の台湾派遣だ。これは教育部がドイツの現職の官僚を台湾に招聘し、華語の学習と台湾文化の体験をさせるというもの。もう一つは「華語教学人員のドイツ派遣」。これはドイツ連邦教育研究省の協力を得て、台湾の政府が実施する「優華語計画」に基づく双方の大学対大学の協力を促進し、台湾から派遣する華語教学人員を増やすというもの。こうした提案に対し、ドイツ側は賛同する姿勢を示し、また華語教師の派遣のシステムをドイツの中学校や小学校まで拡大することも歓迎した。双方は今回得られたコンセンサスに基づき、ワーキンググループを立ち上げて今後関連の作業を進める。
 
シュタルク=ヴァッツィンガー大臣はまた、台湾の半導体人材の育成にも関心を示した。シュタルク=ヴァッツィンガー大臣は、台湾の大学における半導体関連の研究・開発の効果を高め、産業と緊密に連携し、ハイエンドの科学技術人材を育成している成功事例を高く評価し、この分野でドイツと台湾の大学の交流を強化したいとする意向を示した。教育部はドイツ側の提案に賛同し、台湾の大学とドイツの大学が半導体分野で交流と協力を進めることを奨励したいとし、ワーキンググループを立ちあげて具体的なプログラムを策定することで一致した。
 

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