蔡英文総統が会長を務める社団法人の中華文化総会は2019年に「来去総統府住一晩(=総統府に一泊しよう)」と題し、抽選で選んだ世界10組の外国人旅客を総統府に招待するイベントを開催した。これが好評だったことから、今年、2回目の実施を決めている。このほど、元NBA選手で現在は台湾のプロバスケットボールチームで活躍するドワイト・ハワードさんと頼清徳副総統を「宣伝大使」に起用。キャンペーンのプロモーション動画を制作・公開した。
動画の冒頭でハワードさんが「台湾にやってきて、台湾の愛、ホスピタリティ、フレンドリー、素晴らしい居住環境、文化の多様性を実感した。ぜひ世界中の人々にも台湾に来て、台湾の温もりと活力を感じて欲しい」と呼びかける。その途中で頼清徳副総統が扮する「監督」から「カット」の声が掛かる。頼副総統は、ただ総統府に立ち寄れるだけでなく、総統府に一泊できることを伝えて欲しいとリクエストする。ハワードさんは「確かに脚本にもそう書いてあったけど・・本当に総統府に泊まれるの?自分の国でもそんなチャンスはないのに」と話す。すると頼副総統が笑いながら「それこそ、私たちが台湾のことを自由な国と言う理由だよ」と説明する。頼清徳副総統は続けて、総統府内でさまざまな台湾のグルメを楽しめ、朝食も提供されることを伝える。その説明を聞いてハワードさんが、ぜひ「総統府に一泊しよう」キャンペーンに応募しようと呼びかける、という内容だ。
「総統府に一泊しよう」キャンペーンの応募受付は6月30日までとなっている。満20歳以上で、中華民国国籍を持っていないことが条件となる。「総統府に一泊しよう」公式サイトで基本情報を入力し、自己PR動画、台湾旅行の企画書などを添付してエントリーする。また、主催機関が提示する10項目のテーマから、興味のあるものを3つまで選ぶことができる。当選者は8月に発表される。