世界中から多数のキャラクターやブランドが集まるライセンスの専門見本市「ライセンシングジャパン」が28日、東京ビッグサイトで始まった。台湾のコンテンツ産業の日本市場開拓をサポートするため、台湾文化内容策進院(台湾クリエイティブ‧コンテンツ‧エイジェンシー、TAICCA)は「台湾コンテンツアイランド(Taiwan Content Island)」をテーマに台湾パビリオンを設置。台湾発の14のオリジナル・キャラクターを出展している。
今回、台湾パビリオンの運営は「台湾角色品牌授権協会(=台湾キャラクター・ブランド・ライセンシング協会)」に委託した。また、日本のキャラクターブランド・ライセンス協会(CBLA)副理事長、吉備国際大学アニメーション文化学部教授、『映画秘宝』編集長など日本のメディアプロデューサーや専門家がキャラクターの審査に参加。国際市場での潜在力といった視点から、台湾オリジナルのキャラクターの日本市場での発展の可能性について考えた結果、10のキャラクターと4つのLINEスタンプのキャラクターを選出した。さらに、これとは別に「台湾パビリオン」オンラインカタログで47のキャラクターを紹介している。
「ライセンシングジャパン」の開催に協力し、同時に台湾パビリオンのキャラクター選出にも関わったCBLAの東山靖副理事長は、「近年の台湾のクリエイティビティの発展には驚いている。今回の審査でも、クリエイターの独特の魅力を感じると同時に、台湾発のキャラクターが持つ独自の世界観や、目を見張るライセンシングの実績など、いずれも日本市場に強く推薦する価値があると感じた。双方のライセンシング産業がさらに交流を深めることで、互いにより多くの経済効果をもたらせるよう期待している」と述べた。
TAICCAの協力パートナーであるLINEスタンプ及びクリエーター事業部の呂苔君副総経理は、「LINEスタンプのプラットフォームは、台湾ですでに77万人以上のクリエーターを生み出してきた。これからも台湾のクリエイティブカルチャー産業の推進と、スタンプ作品の影響力を拡大させていきたい。台湾のクリエーターは、幅広いLINEユーザーの支持もあって、すでに一定規模のクリエーター・エコシステムを形成している。今回、台湾パビリオンでのTAICCAとの協力を通して、海外市場開拓のための次のマイルストーンを打ち立てられたら」と期待を寄せた。