台湾の入国制限解除後、韓国からの訪台旅行者が最も早いペースで増えている。今年第1四半期に台湾にやって来た韓国人は延べ14万8,000人で訪台外国人旅客のうち最も多く、韓国で新たな台湾旅行ブームが起きつつある。交通部観光局(日本の観光庁に相当)は6月、この勢いに乗って16日と17日にソウルで台湾観光のプロモーションイベントを行った際、世界中で大ヒットした韓流ドラマ『イカゲーム』で潜入捜査を行う刑事を演じて人気を呼んだ俳優、ウィ・ハジュンさんをイメージキャラクターに起用すると宣言した。そして29日、ウィ・ハジュンさん本人が台湾に現れ、観光局の林信任副局長から「台湾観光のイメージキャラクター委任書」を受け取った。
観光局が韓国の芸能人を台湾に招くのは4年ぶり。ウィ・ハジュンさんは初訪台で、26日に到着するとすぐさま各地でプロモーションフィルムを撮影したり、台湾グルメに舌鼓を打ったり、特色にみちた文化と自然あふれる美しい景色を体験したりとスケジュールを精力的に消化。ウィ・ハジュンさんは、「観光局の招きで韓国市場向けの台湾観光イメージキャラクターを務められて光栄だ。真剣に台湾観光を宣伝して、韓国の人たちに呼びかけようと思う。いっしょに『台湾族』になって大いに満足しよう!」と意気込んだ。また、今回の訪台では台湾での「したいことリスト」のうち多くがまだ実現できていないとして、再度の訪台を強く希望した。
観光局の林副局長は記者会見で、台湾と韓国は距離が近く、韓国の人たちにとって台湾は「思いついたらすぐに出発できる」場所だと説明。「丁寧に撮影したプロモーションフィルムには面白いポイントがたくさんあり、ウィ・ハジュンさんの『ネットを通じてファンを引き付ける』魅力も相まって韓国の人たちを必ず台湾好きにできるはずだ。8月に予定されるプロモーション映像の公開を楽しみにしてほしい」と自信を示した。