国家図書館(台北市中正区中山南路20号)の曽淑賢館長は12日、韓国屈指の規模を誇るソウル図書館(Seoul Metropolitan Library)に台湾の書籍を陳列した「台湾コーナー」を贈呈した。ソウル図書館のSeon Myeong-hwa主任が同館を代表して受け取った。国家図書館は、海外の人に台湾への理解を深めてもらい、台湾出版界のソフトパワーをアピールするため、各国の図書館に台湾の書籍を陳列する「台湾コーナー」を寄贈している。
ソウル図書館を訪れた曽淑賢館長は「台湾と韓国はそれほど離れておらず、人的往来も頻繁だ。実際、新型コロナウイルスの感染が下火になって両国が国境を開放して以来、台湾を訪れる外国人旅客のトップを占めるのは韓国だ」と説明。台湾の歴史、人文、社会、文学などを紹介する優れた出版品を陳列する「台湾コーナー」をソウル図書館に設置することで、韓国の人々にもっと台湾のことを知ってもらいたいと期待を寄せた。
ソウル図書館は現在、一般書籍約521,216冊、心身障がい者向け書籍13,839冊、非書籍資料22,700点近く、電子書籍34,573冊を所蔵している。また、ソウル市内にある約500か所の図書館の蔵書を一度に検索できる総合検索サービスも提供している。
国家図書館が寄贈したのは児童書、飛び出す絵本、台湾の地理や歴史、風俗・習慣、自然、現代文学、芸術など幅広いジャンルの書籍。これに加えて台湾の民間の出版業界から寄贈された書籍なども陳列している。こうした書籍を通して、韓国の読者が台湾に良い印象を持ち、同時に台湾の優れた出版品のソフトパワーを発揮できるよう期待を寄せている。