2025/05/12

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文化・社会

安倍昭恵さん、高雄市の紅毛港保安堂で安倍晋三氏の銅像に献花

2023/07/19
台湾を訪問中の安倍昭恵さんは18日午前、高雄市(台湾南部)の紅毛港保安堂を訪れ、安倍晋三元首相の銅像に献花した。(高雄市)
台湾を訪問中の安倍昭恵さんは18日午前、高雄市(台湾南部)の紅毛港保安堂を訪れ、安倍晋三元首相の銅像に献花した。監察院の陳菊院長、高雄市の陳其邁市長、高雄市議会の康裕成議長らが同席した。昭恵さんは「夫は台湾をとても愛していた。コロナが終わったら台湾を訪れる計画だったが実現できなかった。今回は私一人で来ることになって残念だが、夫の魂は自分とともにここにあると信じている」と涙ぐみながら話し、集まった人たちに感謝した。
 
紅毛港保安堂は、バシー海峡に沈んだ旧日本海軍の第三十八号哨戒艇とその艇長を「海府大元帥」として崇め、70年以上にわたり、戦争で亡くなった日本人兵士145人の英霊を祀ってきた。紅毛港保安堂を管理する張吉雄主任委員によると、安倍元首相は生前、これらの英霊を日本に迎え入れることを約束。その手続きを2020年8月15日に行う予定だったがコロナ禍で延期となっていた。その後、安倍元首相が銃弾に倒れたため、その遺志が果たせないままとなっている。紅毛港保安堂は、台湾を支持してくれた安倍元首相に感謝するため、その銅像を作って「台湾にとっての永遠の友」を記念することにしたという。
 
こうしたいきさつを聞いた昭恵さんは、台湾の人々が安倍氏を記念し、また紅毛港保安堂が長年にわたり日本人兵士145人の英霊を祀ってきたことに感謝した。昭恵さんはまた、東日本大震災での台湾の支援にも改めて感謝した上で、「台湾と日本は深い友情で結ばれている。夫の魂はこれからも自分と一緒にある。ともに日本と台湾のために努力していきたい」と述べた。
 
監察院の陳菊院長は、台湾が困難に直面する中、安倍元首相が色紙に「台湾加油(=台湾がんばれ)」と書いてエールを送ってくれたこと、「台湾有事はすなわち日本有事」だという安倍氏の言葉は、台湾への友好の気持ちを最もストレートに表現したもので、台湾が決して孤独ではないと慰めるものだった、などと振り返った。そして、台湾をよく知り、台湾を応援し、台湾を守ってくれる友人を失くしたことは悲しいが、安倍元首相の精神はこれからも長く台湾の人々の心の中に生き続け、彼が取り組んできた世界平和への願いは、台湾と日本がこれからも担っていくことになるだろうと述べた。
 
高雄市の陳其邁市長は、「安倍元首相の死去は台湾人に衝撃と悲しみを与えた。安倍元首相は、台湾と日本の歴史が始まって以来、最も緊密なパートナーシップを作り上げ、アジア太平洋地域で重要な役割を果たした。具体的な行動によって台湾を支持し、台湾と日本がこの地域の安全のための運命共同体として、東アジアの平和と安定をともに促進していくよう努力した」として安倍元首相の貢献を称えた。
 
 

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