日本最大規模を誇る台湾カルチャーフェスティバル「TAIWAN PLUS」が、今年も9月16日と17日に上野恩賜公園で開催される。台湾のグルメ、音楽、デザインを組み合わせた大人気コンテンツだけでなく、今年は、縁結びのパワースポットとして名高い台北霞海城隍廟に祭られている土地神(とちがみ)「霞海城隍爺」、艋舺青山宮の主祭神「青山王」のご神体が海を超えて日本にやって来る。主催する中華文化総会は、今年も台湾味あふれる文化の数々を日本の人々に届けたいと意気込む。
中華文化総会は8日、「TAIWAN PLUS」の宣伝のため東京の誠品生活日本橋において、記者会見を行った。
記者会見に出席した台北駐日経済文化代表処(日本における中華民国大使館に相当)の謝長廷代表(大使)はあいさつで、「昨年のTAIWAN PLUSには延べ20万人が訪れた。台湾と日本は正式な外交関係がないが、兄弟のように緊密な関係にある。近隣諸国はこうあるべきだと信じており、台湾と日本は平和を維持し、日々を共に暮らしていこう」と語った。
中華文化総会の李厚慶秘書長によると、「TAIWAN PLUS」のメインロゴにある「T」は、台湾のTでもあり、東京のTでもあるという。今年は「台日一緒に」をテーマに、台日一連のアクティビティやブースを展示する。
また台湾の有名ブランド100社以上も参加する。今年はさらに、お土産品の特設コーナーが増設される。発売後すぐに完売すると言われている陳耀訓·面包埠(YOSHI BAKERY)の蛋黄酥(こしあんと卵の黄身をパイ生地で包んだ焼菓子)、老舗菓子店の雪花齋(Snowflake)、菓實日の「動物の森缶クッキー」など絶対買うべきお土産品10選が日本で紹介される。
2019年の「TAIWAN PLUS」では、台北霞海城隍廟に祭られている月下老人(縁結びの神)が上野恩賜公園にお目見えし、ご利益にあずかろうという人々でごった返した。今年は、月下老人のほか、霞海城隍爺と夫人、青山宮の青山王のご神体も日本へ出張し、台湾でも約100年会っていなかった神様たちが、上野で再会することになるという。