2025/05/01

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文化・社会

福知山線脱線事故から学ぶ鉄道の安全改革、交通部が日本から専門家や遺族らを招待

2023/08/31
交通部は、2005年に発生した福知山線脱線事故をきっかけに鉄道の安全改革に取り組む日本の西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)の経験を学ぶため、関西大学名誉教授の安部誠治氏、福知山線脱線事故で妻と妹を亡くした淺野弥三一さん、『軌道-福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』を執筆したフリーライターの松本創氏などを含む一行4人を台湾に招いた。(交通部)
交通部は、2005年に発生した福知山線脱線事故をきっかけに鉄道の安全改革に取り組む日本の西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)の経験を学ぶため、関西大学名誉教授の安部誠治氏、福知山線脱線事故で妻と妹を亡くした淺野弥三一さん、『軌道-福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』を執筆したフリーライターの松本創氏などを含む一行4人を台湾に招いた。
 
一行は29日に台湾に到着。30日に交通部の王国材部長と会見し、記者会見を開いた。同日午後は台湾鉄路管理局が開催するワークショップに参加し、2021年に発生した特急列車「太魯閣(タロコ)号」脱線事故をテーマに、台湾の鉄道安全改革について議論した。31日は事故車両が保管されている富岡機廠(=車両基地)を訪れ、「太魯閣号」脱線事故の犠牲者を追悼。9月1日は交通部が主催するシンポジウムに参加し、JR西日本が取り組んできた安全改革について知見を共有することになっている。9月2日は花蓮県の事故地点まで足を伸ばし、台湾鉄路管理局の改善に向けた取り組みについて理解を深める予定だ。
 
王国材部長は30日に開いた記者会見で、安部教授らが日本でJR西日本の安全改革に協力し、参与してきた貴重な経験を持つと指摘した上で、「台湾の鉄道関連の機関に貴重な意見を提供し、台湾の鉄道安全改革の推進を後押しすることになるだろう」と期待を寄せた。
 

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