頼清徳副総統が7日午前、「2023年台湾・国際的信教の自由サミット(TIRF)」開幕式に出席した。同式典は台北市内のホテルで行われ、頼副総統のほか、游錫堃立法院長(=国会議長)、「国際的信教の自由(International Religious Freedom, IRF)」サミット共同議長のサム・ブラウンバック(Sam Brownback)氏とKatrina Lantos Swett氏、立法院(国会)の林志嘉秘書長、立法委員(=国会議員)の謝衣鳳氏、邱顕智氏、ならびに各国の駐台使節や代表らも出席した。
頼副総統は開幕のスピーチで、「国を代表して各国からの来賓を熱烈に歓迎する」と述べるとともに、2020年2月に自身が招きに応じて米ワシントンD.C.での「IRF円卓会議」に参加したことに触れ、学ぶことが多かったほか、世界ではまだ多くの場所で宗教が深刻な迫害に遭っていることを知り、「自分たちの責任を再認識した」と語った。
頼副総統は、台湾は専制政治の暗黒の時代を経てこんにちの民主的かつ自由で開かれた社会を実現したが、それは台湾の人々が勇敢に勝ち取ったものであり、そこには自らを犠牲にした多くの民主運動家の存在があったと説明。また、それには世界の協力も欠かせなかったことを指摘し、「このため台湾には国際社会に恩返しする責任がある。各国の宗教のリーダーたち、ならびに民主主義陣営と共に力を尽くして世界平和を実現する」と述べた。
頼副総統は、「専制政治や独裁体制がある限り宗教は迫害される」とした上で、現在の台湾の自由と民主のうち、とりわけ宗教の自由は国際的に評価されていると指摘。イギリスの「エコノミスト」グループによる民主主義指数で台湾がアジアトップに評価され、米国のフリーダムハウスによる評定でも台湾はアジア2位の94ポイントを与えられていることを紹介し、とりわけ宗教の自由度で台湾は「満点」の評価を得ていることを強調した。
最後に頼副総統はサミットの成功を祈るとともに、参加者が余暇の時間を利用して台湾各地の風景、文化、美食などを楽しんでくれるよう希望、台湾の人々の温かさに触れることが出来れば台湾への印象がいっそう深まるだろうと話した。