2025/07/17

Taiwan Today

文化・社会

文化部の史哲部長が初の欧州訪問、まずはチェコへ

2023/09/14
文化部の史哲部長(文化相)は12日より、初の欧州外遊をスタートさせた。写真は、チェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長などの案内で、「テルチ歴史地区」として世界遺産に登録されているテルチ(Telč)を訪問した史部長。(文化部)
文化部の史哲部長(文化相)は12日より、初の欧州外遊をスタートさせた。チェコ、オランダ、フランスを訪問し、重要な文化施設を見学したり、重要な政治家や文化人などと会見する予定。フランスでは「台仏文化奨(=文化部と、フランス学士院を構成する5つのアカデミーの一つ、倫理・政治学アカデミーが共同で設立した文化賞)」の授賞式を執り行うことになっている。
 
史部長は12日早朝、チェコに到着。休む間もなく、台北駐チェコ代表処の柯良叡代表(=駐台大使に相当)に伴われ、チェコ上院のミロシュ・ビストルチル(Miloš Vystrčil)議長の地元であるテルチ(Telč)を訪問した。テルチは1992年に「テルチ歴史地区」として世界遺産に登録された。テルチを含むヴィソチナ州は、「テルチ歴史地区」を含めて3つの世界遺産を持ち、チェコでも最も世界遺産が多い場所だ。史部長とビストルチル上院議長は、テルチの重要な遺産や文化景観を見学したあと、チェコと台湾の文化財保存や再利用の現状、市民との共生共存などの議題について意見交換を行った。史部長はまた、ヴィソチナ州のVítězslav Schrek知事、テルチのVladimír Brtník市長らとも会談した。
 
史部長はその後、チェコの国立博物館を訪問。チェコ文化省のOndrěj Chrást副大臣や同博物館のMichal Lukeš館長による案内を受けた。チェコの国立博物館は2022年に、国立台湾博物館、国立故宮博物院とそれぞれ姉妹協定を結んだ。Michal Lukeš館長は5か月前に台湾を訪問し、国立台湾博物館とチェコの城に関する特別展を開催することで意向書を交わすとともに、チェコでの故宮展開催についても打診していた。史部長は今回のチェコ国立博物館の訪問について、「台湾側との協力に関して具体的な合意や回答を伝えるとともに、台湾とチェコの友好関係を増進することで、双方の文化に対する理解を深め、ひいては両国国民の文化交流を促進するのが狙い」だと説明した。チェコ文化省のOndrěj Chrást副大臣も、来年、国立台湾文学館と1か月にわたる文学交流を行うことを明らかにした上で、「両国が国家級の博物館を通してさまざまな形式の交流を行うことで、より多くの協力の可能性を切り開いていきたい」と期待を寄せた。
 

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