2025/06/22

Taiwan Today

文化・社会

中華文化総会主催の第12回「総統文化奨」、授賞式に正副総統が出席

2023/10/18
社団法人の中華文化総会は17日、第12回「総統文化奨」の授賞式を開催した。蔡英文総統(中央)と頼清徳副総統(左から3人目)がそろって出席した。「文化耕耘奨」、「在地希望奨」、「人道奉献奨」、「青年創意奨」、「社会改革奨」の5項目の受賞者に賞を授与した。(総統府)
政府が出資し、蔡英文総統が会長を務める社団法人の中華文化総会は17日、第12回「総統文化奨」の授賞式を開催した。蔡英文総統と頼清徳副総統がそろって出席した。「総統文化奨」は2年ごとに実施しており、「文化耕耘奨」、「在地希望奨」、「人道奉献奨」、「青年創意奨」、「社会改革奨」の5項目がある。今回の受賞者は以下のとおり。
 
文化耕耘奨
台湾オペラとも呼ばれる伝統戯曲「歌仔戯(ゴアヒ)」の人間国宝、廖瓊枝さん。若いころから「歌仔戯」の世界に身を投じてきた。演出に力を入れるだけでなく、台湾の戯曲を伝承するという重大な責任を負い、「歌仔戯」の劇団「薪伝歌仔戯団」を設立。数十年にわたり各地で「歌仔戯」の教学に取り組んでいる。
 
在地希望奨
バナナ繊維工芸の復興と継承に取り組む花蓮県噶瑪蘭(カバラン)族発展協会。バナナ繊維を使った伝統工芸は、カバラン族(2002年末になってようやく、台湾で11番目の先住民族として公式に認定された)にとってカバラン文化復興の根幹となるもの。現在では若者や新住民(婚姻で台湾へやってきた外国人配偶者を指す)もバナナ繊維工芸の復興に取り組んでいる。
 
人道奉献奨
東南アジアから台湾へ嫁いできた女性たちを支援するために設立された社団法人中華民国南洋台湾姉妹会。長年にわたる積極的な取り組みにより、同じような境遇にある外国人配偶者たちのために合理的な権利を勝ち取り、政策の策定に影響を与えてきた。
 
青年創意奨
アーティストの張徐展さん。台湾の葬式で使われる「紙紮」と呼ばれる紙細工に、ニューメディアアートの手法を組み合わせた全く新しい作品を世に送り出している。今年東京で開催された「六本木アートナイト2023」に動画作品『熱帯複眼』を出展し、注目された。
 
社会改革奨
台湾の環境問題を取り上げる公共テレビ(PTS)の長寿番組『我們的島(Our Island)』。25年間にわたって台湾の環境問題を調査し、報道し続けている。
 
★★★★★
 
蔡英文総統は、「これらの受賞者は台湾が持つ豊かな文化のエネルギーを代するものだ。彼らの取り組みの中に、台湾が大切にしてきた価値観を見出すことができる。彼らの努力とその成果は、台湾のために大切な文化資産を蓄積するものだ。今回の受賞者たちがこれからも台湾が大切にするこの価値観を持ち続け、台湾の文化の底力を支え、そして後進を引っ張って、台湾が持つ多様で豊かな側面と成果を世界に向けてアピールしていくことを期待している」と述べた。
 

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