ICOM（国際博物館会議）の国際委員会の一つ、COMCOL（コレクション活動に関する国際委員会）は24日から4日間にわたり、台湾の国立台湾博物館や中華民国博物館学会との共催で「ICOM COMCOL」台湾大会2023を開催している。会場ではオランダ、米国、ベルギー、ドイツなど27か国の学者・専門家、博物館関係者、学生などが集まり、専門性の高い交流を行っている。博物館のコレクション活動に焦点を当てるICOMが台湾で年次総会を開催するのはこれが初めて。25日に行われた開幕式には、文化部の史哲部長が登壇し、博物館文化に向けるまなざしと期待について語った。
世界の博物館組織でも最も大きな影響力を持つICOMの国際委員会の一つ、COMCOLは、世界各国の博物館が収集に関する新たな知識や実践事例を共有し、国際協力のネットワークを確立するためのプラットフォームであり、収集に関する専門的な問い合わせに対応する重要な窓口だ。主に博物館で収集に携わるスタッフが参加しており、毎年開催される年次総会は、ICOMにとっても大きなイベントの一つとなっている。
24日から27日までの4日間、カンファレンスが行われるほか、オフサイトミーティングとして国立台湾博物館南門館、国立故宮博物院、国立伝統芸術中心、蘭陽博物館などを参観することになっている。台湾大会のイベント内容に関しては、年次総会の特設サイト（https://www.comcol-taiwan.org/）で順次公開されることになっている。