2025/05/21

Taiwan Today

文化・社会

文化の「新南向」、台湾の作家・呉明益さんがシンガポールとマレーシアの文学フェスへ

2023/11/21
シンガポールで開催されるシンガポール・ライターズ・フェスティバル(作家祭)とマレーシアで開催されるジョージタウン文学祭の招きを受け、作家の呉明益さん(写真)が11月24日から26日までシンガポールとマレーシアを訪問する。(文化部)
文化部は、シンガポールで開催されるシンガポール・ライターズ・フェスティバル(作家祭)とマレーシアで開催されるジョージタウン文学祭(George Town Literary Festival)の招きを受けて、『歩道橋の魔術師』、『自転車泥棒』、『複眼人』などの作品で知られる作家の呉明益さんが11月24日から26日までシンガポールとマレーシアを訪問することを明らかにした。単独講演会や他の作家との座談会に参加するほか、現地の独立系書店を訪れて台湾文学に関する自身の見解を語る。
 
文化部によると、シンガポール・ライターズ・フェスティバルもマレーシアのジョージタウン文学祭も、シンガポールとマレーシアの文壇を代表するイベント。今年はたまたま開催時期が重なっていたことから、一人の作家による巡回講演が可能になった。呉明益さんはまずシンガポールを訪問し、11月24日夜のイベントで、自身の創作のキャリアや最新の長編小説『海風酒店』について語る。25日には2つの座談会が予定されており、最初の座談会では翻訳者兼作家のシェリー・ブライアント(Shelly Bryant)さんの司会進行により、呉明益さん、米国人作家ジョン・グレシャム(Jon Gresham)さん、シンガポール人作家のエスター・ヴィンセント(Esther Vincent)さんが「When Nature Calls」のタイトルで英語の座談会を行う。もう一つの座談会は、マレーシア人作家の范俊奇さん、シンガポールの独立系書店「城市書房(City Book Room)」創業者の陳婉菁さんが、台湾、シンガポール、マレーシアの読書文化や独立系書店の復興・課題などについて対談する。
 
シンガポールでの活動を終えた後は、マレーシアのペナンへ移動する。11月26日はジョージタウン文学祭の最終日で、呉明益さんは「失敗した博物学者から遺物ハンターへ(from a failed naturalist to an artefact hunter)」をタイトルに、最近10年間の執筆観念の変化について語る。夜はペナンでよく知られる独立系書店及びカフェ「Gerakbudaya Bookshop@Hikayat」で開催されるトークイベントに参加し、台湾文学に関する自身の見解を語る。
 
呉明益さんのシンガポール・マレーシア巡回講座の詳細
●シンガポール・ライターズ・フェスティバル(作家祭)
■作家対面会「従一塊磚到一座『海風酒店』」(中国語)
11月24日(金)19:30-20:30
■座談会「When Nature Calls」(英語)
11月25日(土)10:30-11:30
■座談会「独立系書店:シンガポール・マレーシア・台湾で異なる読書」(中国語)
11月25日(土)13:00-14:30
●マレーシアのジョージタウン文学祭
■講演「従失敗的博物学者到旧物猟人:我近十年来小説観念的転変(中国語・英語)
11月26日(日)10:30-11:30
独立系書店Gerakbudaya Bookshop@Hikayat主催トークイベント(中国語・英語)
「定位台湾文学:個人観点」
11月26日(日)19:30-21:00
 

ランキング

新着